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電気電子工学課程 鈴木 郁郎 教授がソニー・SCREEN・VitroVoと共同で高密度CMOS-MEAシステムの開発に協力したことが発表されました

プレス・メディア

6月3日(火)、工学部 電気電子工学課程 鈴木 郁郎 教授がソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 (以下「ソニー」)、株式会社SCREENホールディングス (以下「SCREEN」)、東北工業大学発スタートアップの株式会社VitroVo(以下「VitroVo」)の3社と連携し、総電極数約23.7万個を有する高密度CMOS-MEA(微小電極アレイ)システムの開発に協力したことが発表されました。現在、本システムの試験提供が開始されています。

このシステムは、ソニーが開発中の高密度CMOS-MEAとSCREENグループの細胞の電気活動を計測する技術、VitroVoの化合物評価・データ解析の知見を融合し、細胞活動を一細胞レベルで高精細に可視化することを可能にした画期的なものです。鈴木教授はソニーとの共同研究を通じて、CMOS-MEAによる高精細な細胞モニタリングや解析技術の確立に寄与しており、今回の開発でもその研究成果が活かされています。
またこのシステムは、神経・心筋細胞やオルガノイドなどの生体模倣モデルにおいて、従来の手法では困難だった細胞の発火活動をリアルタイムかつ高密度に計測・記録することを可能にし、新薬開発や精神・神経疾患の基礎研究において、動物実験の代替となる新しい研究手法としての活用が期待されています。今後は、製薬企業や研究機関への試験提供を通じて、本システムの有効性検証および商用化に向けた技術開発が進められる予定です。

発表の詳細は下記プレスリリースをご覧ください。
約23.7万電極による同時計測・記録が可能なMEAシステムの試験提供を開始 ~細胞活動を高精細に可視化し、神経・心臓領域の疾患・創薬研究に貢献~(PDF)

株式会社VitroVo 
工学部 電気電子工学課程 脳・細胞アッセイ研究室(鈴木 郁郎 教授)