東北工業大学

建築学専攻

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建築学専攻

建築学専攻で何ができるか

本専攻は、建築および空間の創造に必要な高度の知識と技術を修得する環境を備えています。特に建築学で必要とされる5つの専門領域を網羅する教育・研究環境のもと、建築学に関わる専門的知識、視座、技術、建築実務の力を身につけて、よりよい建築空間の創造に携わることができる力を育てます。

研究分野

分野名 研究チーム名
建築史・意匠
分野
建築デザインにおける空間構成と空間記述表現研究
歴史的町並みの保存と再生研究
復興まちづくりと住宅再建に関する研究
木造建築のライフサイクルの歴史に関する研究
建築・都市計画
分野
団地や民家の再生の研究
高齢者の地域および住宅での居住に関する研究
農村地域における屋敷林に関する研究
歴史的町並み・文化的景観の評価に関する研究
アートを活かしたまちづくりの研究
高齢者等の介護施設に関する研究
認知症のための環境づくりに関する研究
震災時および震災後における避難・仮設・移住生活の改善に寄与する調査研究
建築環境工学
分野
建築・装置・情報の新しい関係の構築に関する研究
建築・都市の防災計画に関する研究
次世代空調システムに関する研究
BIM技術の応用に関する研究
建築・都市環境を対象とした視環境の心理的評価に関する研究
建築空間における快適性に関する研究
東北地方におけるZEB/ZEHに関する研究
建築生産工学
分野
コンクリートの耐久性評価に関する研究
超高性能セメント系複合材料に関する研究
建築行為の外部性に関する研究
建築生産マネジメントに関する研究
制振構造学分野 長期使用構造物のヘルスモニタリングシステム開発研究
建物の機能維持に着目した耐震性能評価に関する研究
損傷制御のための各種デバイスの開発研究
建築構造の振動制御に関する研究

取得可能学位

学生便覧・シラバス

建築学専攻の教員紹介

建築学専攻のAEGGポリシー

教育方針・養成する人材像

本専攻では、学部教育で修得した建築学の知識と技能をさらに深化させ、より実務的で専門的な知識と技能、高い倫理観、そして地域社会・国際社会に貢献しようとする高い志と即戦力を備えた建築技術者・設計者・研究者の育成を目指す。

G1

POLICY

学位授与方針(Graduation Policy/Diploma Policy)

特に「建築史・意匠」、「建築・都市計画」、「建築環境工学」、「建築生産工学」、「制振構造学」のいずれか一つの専門分野の学修を深め、確かな知識・技能を身に付ける。学位(修士・博士)取得と修了にあたっては、中間発表、最終成果物の提出および公開発表会を経て組織的・客観的に判定する。

G2

POLICY

学生の指導方針(Guidance Policy)

建築技術者・設計者・研究者に必要な①自然科学と人文・社会科学の統合学問としての建築学の知識、②高い倫理観と高度で専門的な知識・技能、③地域社会・国際社会に貢献する意欲、以上の力と意識の涵養を図る。インターンシップや学内外で展開される課外活動を含めた専門的、実践的、かつ個別的な指導を専攻として組織的に行う。

E

POLICY

カリキュラム編成・
実施の方針(Education Policy/Curriculum Policy)

  1. 博士(前期)課程
    1年次では専門科目の履修と並行して研究(設計)のための基礎的調査等を実施する。2年次では修士学位論文(設計)の完成に向けて取り組む。各分野にあわせた必須の科目と関連科目の履修が可能なように選択制のあるカリキュラムを編成している。
  2. 博士(後期)課程
    建築学分野について、研究者として自立して研究活動を行うために必要な、又はその他の高度に専門的な業務に従事するに必要な高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を養うことを目的とする。
  3. 付記
    本専攻は、インターンシップを含む指定科目の履修と単位取得を経て、一級建築士受験に必要な実務経験2年のうちの1年分に相当すると認定されている。また、社会人も受講可能な「プロフェッショナルコース」を設置し、実践的で最先端の知識・技能が修得可能な科目を網羅している。社会人の履修者は、このコースの受講と単位認定により、将来の在籍期間を短縮することが可能となる。

A

POLICY

入学者受入の方針(Admission Policy)

建築学の基礎的な知識と技能を有し、かつ本専攻が有する5分野のうちの一つの分野の専門性をさらに高めようとする強い意欲と、大学院で学ぶ目的意識、さらには将来の高い目標と夢を持つ学生を求める。また、修了後は建築技術者・設計者・研究者として東北地方や全国、さらには国外で活躍し、社会に貢献する意欲を持つ学生を求める。博士後期課程に進学し、より高い専門性の修得を志す学生も希望する。本学規定に沿った学力試験および面接試験により選抜する。

身につけておくことが
望ましい科目

当該分野に関わる基礎的専門科目及び英語。

大学院生・修了生メッセージ

大学院生メッセージ

国際学会など学外の経験も財産
研究者を目指し、研鑽の日々です

S.D.さん

工学研究科 建築学専攻※
博士(前期)課程1年

制振構造学分野
所属研究室教員 薛 松濤 教授

本学の大学院は、春季学内推薦入試による奨学金給付などの経済的サポートが魅力。学部時代は意匠など幅広い分野を学んでいましたが、大学院では専門分野に絞ってより深く学べます。授業の中で建築見学に出掛けたり、国際学会に参加し他の研究者たちの研究に触れて日本語や英語で質疑応答に対応したことも自分自身の成長につながる貴重な経験でした。社会人と比べて大学院生は自由に使える時間が多く、構造設計の事務所でのアルバイトなども良い勉強の機会になっています。将来は研究者として、知識とスキルを故郷中国や日本に還元したいです。

※2024年度より建築学研究科建築学専攻

修了生メッセージ

「自ら飛び込む」
行動力が成長の力に
コミュニケーションスキルも
培いました

OFFICE
SUGURUFUKUDA

S.F.さん

[2014年3月修了]博士(前期)課程
工学研究科 建築学専攻※

個人住宅から商業施設まで、幅広い建築を手がけています。仕事の中で重視しているのが、思いを共有するコミュニケーション。きめ細かなエスキースを通して学んだ大学院時代の教えが、今も染みついていると感じています。修士設計課題で後輩たちに手伝ってもらう中で、この仕事に不可欠な「人に頼み事をする」スキルも培いました。建築アトリエのアルバイトなど、先生の紹介で建築業界とさまざまなつながりを持てたことも貴重な経験です。スイスの設計事務所のインターンでは東京大学など世界各地から集まったトップレベルの留学生たちと交流し、苦労しながら「自分も闘っていける」という手応えも得られました。学生の皆さんの中には考えすぎて、なかなか手を動かせないという人もいるかもしれません。しかし「やってみたいことには自ら飛び込んでいく」行動力が大切だと思います。

※2024年度より建築学研究科建築学専攻