「東北工業大学 東北SDGsの研究実践拠点 オンライン秋田県円卓会議」を12月10日（土）に、ホテルメトロポリタン秋田（オンライン配信併用）で開催しました。

はじめに、本学 渡邉 浩文 学長から同窓会との連携による円卓会議の意義について、さらに、同窓会 秋元 俊通 会長から同窓会の役割や今後の活動などについて挨拶がありました。

前半は、建築学部 建築学科 船木 尚己 教授から「常時微動測定に基づいた建物の耐震性能評価」をテーマに、制振分野における課題と展望について、後半は、渡邉 浩文 学長がモデレータとなり、「大学の近況及び東北SDGsの研究実践拠点について」のテーマで、①学部学科の改組再編、②デジタル時代の教育実践－コロナ禍を超えて、③DX・GX教育の充実化・体系化、④地域未来構築事業、⑤SDGs研究実践拠点の充実、⑥大学ブランディング策定事業などの紹介がありました。

次に、同窓会秋田県同窓生から現地で3名と遠隔で1名が登壇し、「秋田から工大に期待したいこと－持続可能な東北をめざして－」をテーマに円卓会議を行いました。
大辻 晴香 氏からは、「工大の卒業生の情報がなく地元の卒業生との繋がりが薄い。県庁所在地以外の市町村の会社やOBの情報も必要である。また社会に出てからはコミュニケーション力も大切であり、能力向上のための授業等の機会があると良い。地方に住む良さを大学生にも知る機会を作って欲しい。」とのご提言がありました。
上神田 正利 氏からは、シンガポールよりオンラインでご参加いただき「多様性を受け入れること。昔からある良さを取り入れる。衣食住を広く俯瞰する。地域の方や世界と連携できるような人間力を醸成するような教育を。」とのご提言がありました。
酒出 和哉 氏からは、「世代を問わず、あらゆる分野の人々と連携して新しい社会を創造し、より良い未来につなげていく社会変革のプラットフォームとしての役割をもって欲しい。」とのご提言がありました。
高橋 真由子 氏からは「大学での学びは知識のインプットやデジタル力を身に付けること。それと同時に人を惹きつける能力であるプレゼン力などのアウトプットや人間的魅力であるアナログ力も兼ね備えることで、デジタルでは実現できない成果を生み出す人間的な力を持つ人材になる。工大から秋田県で自分の夢にチャレンジして実現して欲しい。」とのご提言がありました。

質疑応答では、渡邉学長から出身に拘らず地域と連携していくこと、就職委員長 小出 英夫 教授からは地元に戻りたい学生の就職フォローについてコメントがありました。

最後に、渡邉学長から「工大でも地域でいろいろな方々と繋がることが出来るようなネットワーク作りが担えるのではないか。今回の円卓会議ではそのヒントを頂いた。このような場をきっかけに新しい取り組みをしていきたい。今後更なる議論や新しい動きに繋げたい。」とのコメントがありました。
閉会挨拶として、今野 弘 特別顧問から、「登壇いただいたOBから率直な意見をいただいた。同窓生の力をさらに役立てて教員ともに施策に反映していきたい。」と締めていただきました。

東北工業大学 東北SDGsの研究実践拠点 秋田県円卓会議（オンライン同時開催）
【日　時】令和4年12月10日（土）14時00分～16時00分
【会　場】メトロポリタン秋田 ジュエルB 及び Zoomミーティング配信
【共　催】東北工業大学・東北工業大学同窓会
【協　力】東北工業大学同窓会秋田県同窓生
【内　容】
　　司会進行 研究支援センター 佐藤 泉
１．開会挨拶 東北工業大学 渡邉 浩文 学長
　　　　　　 東北工業大学同窓会 秋元 俊通 会長

２．講演～研究活動事例～
　 テーマ：「常時微動測定に基づいた建物の耐震性能評価」
　 講　師：建築学部 建築学科 船木 尚己 教授

３．秋田県円卓会議（情報交換会）
　　テーマ：「秋田から工大に期待したいこと－持続可能な東北をめざして－」
　　モデレータ：東北工業大学 渡邉 浩文 学長
　　　　　　「大学の近況及び東北SDGs研究実践拠点について」

円卓会議登壇者：
大辻 晴香 氏　　　（2017年建築学科卒、横手建設株式会社）
上神田 正利 氏　　（2002年建築学科卒、株式会社アイニー／株式会社クジラテラス）
酒出 和哉 氏　　　（1994年土木工学科卒、有限会社協栄建設）
高橋 真由子 氏　　（1998年大学院建築学専攻修了、伊藤建友株式会社）
・質疑応答

４．閉会挨拶 学校法人東北工業大学 今野 弘 特別顧問

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