令和3年11月13日（土）に、いわきワシントンホテル椿山荘及びZoomミーティング配信により「東北工業大学 福島県円卓会議」を開催しました。

はじめに、本学 渡邉 浩文 学長からウィズコロナに向けて同窓会との連携による円卓会議の意義について、さらに、同窓会 秋元 俊通 会長から同窓会の役割や今後の活動などについて挨拶がありました。

前半は、工学部 都市マネジメント学科 菅原 景一 講師から「持続可能であることを目指す社会における研究とは」をテーマに、土木建設分野における課題と展望について、アフガニスタンで献身的な灌漑工事をされた中村 哲 医師などの先人たちの言動を通じての思いと今後の取り組みについてご講演がありました。
後半は、副学長 建築学部長 石井 敏 教授がモデレータとなり、「大学の近況及び東北SDGｓの研究実践拠点について」のテーマで、①学部学科の改組再編、②デジタル時代の教育実践－コロナ禍を超えて、③AI教育の充実化・体系化、④地域未来構築事業、⑤SDGｓ研究実践拠点の充実、⑥大学ブランディング策定事業などの紹介がありました。
次に、同窓会福島県同窓生から3名が登壇し、「福島から工大に期待したいこと－持続可能な東北をめざして－」　をテーマに円卓会議を行いました。
佐藤 廣 氏からは、「福島の人口減少や原発事故被害などの課題がある中で、大学では、コロナ禍前とコロナ禍後のどう変わるのか、変わったのかを情報発信することも重要。SDGｓの研究実践拠点の形成を進める中で期待したい。」とのご提言がありました。
青木 弘 氏からは、「いわき市における人口減少。就職先が少なく若者の首都圏への転出が多く、受け皿となる企業誘致が必要。国、大学、企業が連携し世界最先端の人材の育成が必要で、工大も参画し、他大学と協力し、分院などを「いわき市」に設立を願う。」とのご提言がありました。
阿部 健一 氏からは、「工大には、地域への貢献を担う学生を育ててほしい。多様な時代に向けて、アンテナを高く、感受性を磨き、正しい判断と分析ができる人材が期待されている。学生には、先輩・後輩とのつながりや人と人とのコミュニケーションとり、専門分野とともに多面的な見方、考え方を学び、生きる人間力と社会の仕組みへの理解や興味を持ってほしい。」とのご提言がありました。
質疑応答では、渡邉学長、小林副学長、菅原講師からSDGｓについて、新型コロナやデジタル化の対応、共通学士力や地域との連携などについてコメントがありました。

最後にモデレータの石井副学長から「円卓会議は東北では秋田県を残すのみで、このような円卓会議での情報交換も次の段階を迎える。OBOGや学生、教職職員と加わりながら次に進めたい」とのコメントがありました。
閉会挨拶として、今野 弘 特別顧問から、「登壇いただいたOBからはこれまでの経験を下に率直で心に残るお話をいただいた。この会は、これで終了ではなく、これをスタートとして、これからも継続していく。皆さまと共に工大が目指す持続可能な東北に向けて活動していきたい。」とのお言葉がありました。

東北工業大学　福島県円卓会議（オンライン同時開催）
【日　時】令和3年11月13日（土）13時30分～15時30分　
【会　場】いわきワシントンホテル椿山荘及びZoomミーティングで配信
【共　催】東北工業大学・東北工業大学同窓会
【協　力】東北工業大学同窓会福島県同窓生
【内　容】
　　司会進行　研究支援センター 主任　　佐藤 泉
１．開会挨拶　東北工業大学 学長　　　　渡邉 浩文
　　　　　　　東北工業大学同窓会会長　 秋元 俊通

２．講演　～研究活動事例～
　　テーマ　　：「持続可能であることを目指す社会における研究とは」　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　講　師　　：東北工業大学 工学部 都市マネジメント学科講師　菅原 景一

３．福島県円卓会議（情報交換会）
　　テーマ　　：「福島から工大に期待したいこと－持続可能な東北をめざして－」　
　　モデレータ：東北工業大学 副学長 建築学部長 教授　石井 敏
　　　　　　　　「大学の近況及び東北SDGｓの研究実践拠点について」

円卓会議登壇者：
　　佐藤 廣　　氏　（建築学科卒　㈱いわきティーワンビル 代表取締役社長　元いわき市土木部長）
　　青木 弘　　氏　（建築学科卒　㈱加地和組 常務取締役　いわき市東北工業大学建築学科同窓会長）
　　阿部 健一　氏　（土木工学科卒　いわき駅並木通り地区市街地再開発組合事務局員　元いわき市都市建設部長）

質疑応答

４．閉会挨拶　学校法人東北工業大学 特別顧問　今野 弘

◆東北工業大学 オンライン福島県円卓会議 次第（PDF）