新井信幸研究室
古い建物やまちを現代に活かす
研究
古くなった建物や空間に新たな価値を見い出し、よりよく活かす方法やデザインのあり方を研究しています。具体的には、老朽化した集合住宅をアトリエなどの異なる使い方へ変更する方法や、リノベーションの仕方について検討したり、賃貸住宅を福祉的な目的で利用するための支援のあり方、まちの再生計画などについて調査研究を行っています。

古くなった建物や空間に新たな価値を見い出し、よりよく活かす方法やデザインのあり方を研究しています。具体的には、老朽化した集合住宅をアトリエなどの異なる使い方へ変更する方法や、リノベーションの仕方について検討したり、賃貸住宅を福祉的な目的で利用するための支援のあり方、まちの再生計画などについて調査研究を行っています。
高齢者のための施設や生活環境づくりを専門としています。特に要介護時や認知症になった時は、介護はもちろんですが、その人の暮らしと介護を支える適切な環境が必要となります。どのような空間に身を置くかによって、その人の行動や生活の質は大きく左右されます。高齢期の暮らしを豊かにする生活環境のあり方を建築計画から追究します。
まちづくりに必要なことは、今のまちに何があるかを知ること。本研究室では、まちの宝探しをしながら地域の人との関係を築き、まちづくりへと広げていきます。例えば、地域住民と協力して空き家を掃除しつつ、改修案を提示することも、まちを理解するための一つのプログラム。なかでも、歴史的環境・文化的景観をいかしたまちづくりに力を入れており、地域資源(まちの宝)を再発見することを目的に、歴史的な町並みや伝統的な農村景観の調査を続けています。目の前に見える景色や建築の中で少しでも気になること・ものがあれば、そこから学びの世界が広がります。
建築は何のため、誰のためにあるのでしょうか。当然、一義的にはクライアント(施主)のためにあると言えますが、同時に建築を社会的な存在として捉えることもできますし、また捉えられたりもします。建築を設計する専門家として、どのように建築を捉えデザインしていくのかをフィールドワークを通じて考えます。豊かな社会とは何か、豊かな建築とは何か、建築設計を通して考えます。
古い民家や寺社、茶室などの伝統建築における歴史的な価値の分析と、文化財の保存再生という、2つのアプローチで日本建築史の研究を行います。日本の伝統や文化を学問として学ぶことができるだけでなく、修復や活用の実践などで実社会との結びつきが得られるのも本研究室の特長です。東北は日本の中でも特に多くの伝統建築が残る場所。フィールドワークを通して地方色豊かな建築を学びます。
周囲の環境と一体となった建築デザインや街の姿を、リサーチやフィールドワークを通じて研究します。その成果を、まちづくりや家具デザイン、住宅など、実際の空間デザインとして提案していきます。
地震直後に建築物の健康状態を調べられる動的オンラインヘルスモニタリングシステム(常時健康診断システム)を研究・開発します。地震後の強度変化、修繕、補強の必要性、その後の寿命などについて検討します。
強い揺れを受けて倒壊しないだけではなく、発災後も引き続き安全に暮らせる機能・性能を発揮するのが地震に強い建物です。地震対策には、いくつかの思想と工法がありますが、本研究室では地震のエネルギーを制震装置によって吸収し、揺れを建物に伝えない新たな制震システムを研究開発しています。新しい予想と仮説に基づき、縮小モデル実験と数値解析シミュレーションの両輪で、チャレンジングな試みを展開しています。
地震は建物に対して破壊的な力を及ぼします。地震の特性を把握し、建物の揺れを予測し、計測、実験、解析を通して被害を受けない建物や揺れない建物を作って生活を守る方法について研究しています。
建築に人工知能(AI)を取り込む技術を研究・開発しています。古今東西の知識体系をコンピュータに学習させ、構造設計などの分野に役立てることで作業を効率化し職人不足の問題を解消するだけでなく、これまで人間には実現できなかったことを実現する可能性も秘めています。人工知能の強みと弱点を見極め、課題を克服しながら、新しい技術を今後どう使いこなしていけばいいのかを探ります。
長寿命建築の材料・構法や維持管理技術などに関する研究を通して、建築生産の観点から「いいもの」とは何かを考え、「しっかり手入れして」いくために必要な技術やマネジメントのしくみを検討し、愛着をもって「長く大切に使う」ことを実践的に研究していきます。建築を取り巻く現在の社会的・経済的状況を踏まえ、将来のビジョンを描きながら、これからの建築の可能性を一緒に追求していきましょう。
建築材料と建築生産を専門とする研究室です。「コンクリートの経年劣化の評価」を研究テーマとし、地震などで転倒が頻繁に起こる古いコンクリートブロック塀の防災問題を中心に研究を進めています。
建築物を作る上で重要な材料であるコンクリートに着目し、「引張力に脆い」という従来のコンクリートの最大の弱点を克服する高性能な繊維補強コンクリートに関する研究に取り組み、長寿命な建築物の実現を目指しています。また、コンクリートの微細なひび割れの進展や長期的な耐久性に関する研究など、ミクロからマクロをつなぐ幅の広い研究に取り組んでいます。
建築生産をテーマに、関係主体の役割や意思決定要因に加え、法制度や慣習など地域固有の社会システムの国際比較研究を行っています。また、建築の実性能を決定づける重要なポイントとして、施工現場における技能教育にも取り組んでいます。グローバル化が進む中、建設労働者の需要が高まる建設市場における開発途上国の技能教育の在り方や、技能者の国際移動による技術伝播を研究します。
これからの都市は、ヒートアイランド現象や地震など、環境への配慮が不可欠です。気温測定や地理情報システムによる分析などを行い、自然と科学技術が調和した都市環境の設計や計画について研究を重ねています。
パソコンやビデオレコーダーに使われているハードディスクドライブ(HDD)は、現在ではデータセンターの主役であり、ビッグデータや人工知能に欠かせない製品です。HDDの性能は、仙台で発明された垂直磁気記録技術とトンネル磁気抵抗センサーにより大きく進歩しました。我々は、さらなる発展を目指し、マイクロ波アシスト記録、および、熱アシストドット磁気記録など、次世代記録方式の研究を行っています。
建築環境における人々の行動特性や心理的評価を扱う環境心理・生理分野の研究を行っています。この研究分野では、環境を利用する人間側の視点が特徴で、アンケート調査や行動観察調査などの人を対象とした調査手法により研究を進めます。建築環境工学の観点から、人を取り巻く様々な環境要素を取りあげ、対象環境の特徴とその場所を利用する人々の属性による相互の関連について学びます。
KOSEKI Kimiaki
研究内容:災害時における地域の防災環境に関する研究
SASAMOTO Takeshi
研究内容:より良い生活ができる住居及び住環境を考える研究