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学長室

学長メッセージ集

No.52本学関係者のみなさんへ -新型コロナウイルス感染症への対応に関して

2020.08.06

学内での感染および拡大防止が一定程度の効果
 学生と教職員および関係する周りの多くの方の命と健康を守ることを基本方針として、三密を回避し、感染と感染拡大の予防に全学的に取り組んできました。
 7月には本学学生が学外でコロナウイルスに感染する事態があり、多くのみなさまにご心配をおかけしましたこと改めてお詫び申し上げます。今は全員快復し、学業に励んでおりますが、今後とも心身の健康観察、その指導を継続していきます。また学内での二次、三次の感染は確認されず、本学での感染および拡大防止策が功を奏した結果となり、ひとまず安心しています。

ニューノーマルへのチャレンジ  - 多くの工夫、努力、協力に感謝
 今般の新型コロナウイルス感染症問題は、社会システムの大きな変革をもたらす可能性を秘め、大学の教育研究および社会貢献活動にもニューノーマルが求められています。本学でも卒業、入学時の大きな式典をはじめ、多数が集まるイベントはすべて中止し、できる限りオンライン化による対応をとりました。授業についても教育の質の維持を目的に遠隔授業を中心とした教育をスタートさせて、3か月が経過しています。
 この間、ICT環境の調査に基づいた整備と支援、一方で遠隔授業の準備と教材作成、研修や実験実習系を中心とした一部対面授業を実施してきたところです。また学生の課外活動についても、感染防止対策のもとに一時緩和しましたが、学生の感染判明後は全て禁止し、試験も含めた対面での授業の休講と、キャンパスへの入構を禁止しています。
 新型コロナウイルス感染症への対応は、ニューノーマルへのチャレンジというべきもので、多くのみなさまのご理解と、ご協力のもとでの実践が求められています。これまでの本学関係者のみなさんのご協力には改めて感謝します。

後期の活動に向けて - 大学の日常の追求
 本学の危機管理行動指針によると、現在は「危機レベル3、段階4」(令和2年8月1日より)にあります。危機レベルは、緊急事態宣言発令時と同等レベルであり、段階4は、行動が原則停止という5段階より一段下という段階です。本学行動指針による現状のすぐ下のランクは、レベル2、段階3であり、これは、「感染が拡大し、県内に流行の兆しがある場合」ですが、現在の宮城県の感染状況は、このランク相当とも判断できるものの、本学としては対策を緩めずに慎重を期しています。
 日本では正月と並んで人々の移動の多いお盆の直前で、県を跨ぐ帰省の自粛などが話題になっています。感染が日本全国に拡大し、数も増えていますので、いまやどこでも、誰でも感染するリスクがあるように感じます。
感染しない「新しい日常」をひとり一人実践することが、まず感染防止の最善策であり、あわせて感染拡大防止策を引き続き施し、大学の日常に近づけたいと思います。後期の授業では、学科や学年の分散登校などで、三密回避を徹底しながら、今一歩日常の大学を追求します。
 「コロナウイルス禍」をともに乗り越えられるように、みなさんのご協力をお願いします。

                 令和2年8月6日
東北工業大学 学長 今野 弘