新型コロナウイルス感染症の拡大が止まりません。本学でも7月中旬以降、学生・教職員を問わず多い日には10名を超える感染者が発生し、現在に至るまで毎日複数の感染者が発生し続けています。必然的に、濃厚接触者として自宅待機を余儀なくされた方も多数発生しています。幸いにも重症化することは無かったようですが、時期的に前学期末にあたったため、期末試験を受験できないなど、学修面で特に困難に直面した方が多かったようです。
　またこの状況を鑑みて、苦渋の決断ではありましたが、3年ぶりの対面での開催を計画していた北海道科学大学との総合定期戦を中止いたしました。硬式野球部については千葉工業大学との定期戦を中止いたしました。感染力・再感染力の強いオミクロン株BA.5が猛威を振るうなか、大人数での遠征で感染予防を徹底しきれない恐れがあること、基本的には重症化リスクの低い、ワクチン接種済みの若者であっても稀に重症化すること、遠征中に発症した場合に帰仙できなくなってしまうこと等々、定期戦を開催するリスクがあまりにも高く、大学として学生諸君をコロナから守るには相当の困難があることを踏まえて判断いたしました。
　余念なく練習に打ち込んでいる学生諸君と指導者の皆様、準備に当たられている関係の皆さんに、深い落胆と面倒を強いる決断は文字通り心苦しいものでしたが、ご理解いただきたいと希望します。新型コロナウイルス感染症は徐々に普通の病気に近づいてきているように思いがちですが、行政機関の資料等を精読すると、季節性インフルエンザに比較して重症化等のリスクはまだ高いようです。なんとか無事に、直面する第7波を乗り越えましょう。
　さあ夏休みです。感染予防と体調管理に気を付け、気象災害や水難に気を付け、元気に、気持ち新たに後学期を迎えられるよう、英気を養ってください。

2022年8月10日
学長　渡邉 浩文