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学長室

学長メッセージ集

No.44本学のCOC事業の5年間の総括にあたって

2019.02.18

本学の開学50周年の節目に文部科学省から 地(知)の拠点整備事業(大学COC事業)に採択されてから5年が経過しました。本学のCOC事業を総括します。

事業への申請と採択
本学は開学時から「我が国、特に東北地方の産業界で指導的役割を担う高度の技術者を養成する」ことを建学の精神として、これまで半世紀にわたり教育研究および社会貢献活動を展開してきました。大学COC事業への応募にあたり、この事業は、本学の建学の精神と完全にマッチする事業と認識して、全学を挙げて準備に取り組みました。時折しも震災復興の歩みを進め、その先のまちづくりと新たな交通軸となる地下鉄東西線の開業を控えた仙台市との「まちづくりにおける連携・協力に関する協定」を締結しており、仙台のまちづくりのため、そしてその仙台を地盤とする本学の実践教育事業として名乗りを上げた結果、文部科学省から採択されました。

本学は、これまでの東北をはじめとする全国各地域との連携、協力によるまちづくり、活性化事業に深く関わるプロジェクトに参画し、研究活動を展開してきており、それらの活動を通して学生の教育実績に誇りを持っていましたが、文部科学省の大学COC事業の採択は自信を深め、建学の精神を再認識する機会となりました。

事業の総括 - 成果 お礼と今後
本学のCOC事業では、仙台市の協力のもと、教育・研究・社会貢献の3つの柱を中心に展開してきました。地域で活躍する企業・団体等からの招聘講師による教育のほか、地域住民も参画した研究プロジェクトの中でフィールドワークを数多く取り入れ、多世代間の交流も行ってきました。こうした実践教育を通して学生が地域に興味を持ち、将来、地域を担う人材になることが大きく期待できることで、大学COC事業の所期の目標をほぼ達成することができました。
総括にあたり、事業を支援した文部科学省、ともに推進した仙台市、そして関わった企業・団体およびすべての方々に深くお礼申し上げます。
また本事業が、教育、研究、社会貢献という大学の社会的使命そのものの事業であり、建学の精神を強く意識できる事業となって、全学が一つになって取り組んだ事業であるとともに、自治体、企業、地域さらに各専門家、本学卒業生そして地域の市民の方々とも一体となって進めることができました。本学では事業推進の中心となったCOC推進室をはじめとする学内の教職員、またCOC事業の学外の評価委員や運営委員の方々にも厚く感謝申し上げます。
本学は今後とも建学の精神のもと、大学の成果の地域社会への還元、豊かな社会のための貢献、人材育成へ取り組むことを宣言して総括とします。

平成31年2月18日
東北工業大学 学長 今野 弘