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東北工業大学 学長 今野 弘

メッセージ集

皆さまにメッセージをお届けします

No.39

平成30年度入学式 式辞

2018.04.04

東北工業大学に入学した皆さん、おめでとうございます。
また、皆さんをここまで育て、支えてこられたご家族や関係者の方々に対しましても、心よりお祝いを申し上げます。
本日、皆さんをお迎えできましたことは、私ども東北工業大学の教職員一同にとりまして、このうえない喜びとするところであります。在学生も暖かく迎えることと信じております。

今年度の新入生は、工学部563名、ライフデザイン学部288名 両学部の合計は851名、大学院工学研究科およびライフデザイン学研究科の両研究科の博士前期課程30名、後期課程4名、大学院研究科の合計は34名、新入生の総計は885名であります。

本日、ここに新入生を迎え、ご来賓の方々、ならびにご父母、ご家族の皆様と共に、東北工業大学の平成30年度入学式を行うことが出来ますことを、たいへん喜ばしく思い、関係の皆様方に深く感謝申し上げます。

さて、東北工業大学は1964年に創立され、これまで35,158名の学部学生が卒業し、大学院の博士前期課程659名、後期課程36名の大学院学生が修了しています。

本学の建学の精神は「わが国、特に東北地方の産業界において指導的役割を担う高度の技術者を養成すること」としております。これまで約半世紀にわたる卒業生の活動は、地域を支え、社会に貢献しています。

本学のスローガンは「創造から統合へ-仙台からの発進」と定めておりますが、このことばは、建学の精神を端的に表しており、本学の理念とともに、本学が目指す特色、そして人生の目標ともなりえるものです。

「創造」とは、いうまでもなく社会に役立つ知識や方法、製品を造り出すこと、そして人材を育成することであります。
また「統合」とは、それを応用して正しく役立たせること、社会や人類に貢献することを表わしています。それを東北、仙台で興し、そこを出発点とするということであります。

東日本大震災から7年が経過しましたが、まだ復興の途上にあります。被災した地域を再生し、東北の産業を発展させるため、本学の建学の精神に沿って大学のスローガンを実践することが、復興にも大きく貢献することになります。

入学にあたり,私は皆さんに二つのことを望みます。

一つ目は、勉学で大切なことは、単に知識を受けとることで終わらず,自ら探求することです。皆さんにそのような積極的な姿勢を持ってほしいということです。

科学技術は、多くの人による創造と、その実用化への努力の積み重ねによって発展してきました。それは、まさに創造から統合へのプロセスの歴史といえます。知識の受け入れのみでは創造はできません。自主的な勉学によって新しいことが生まれます。

つまり「創造」のために必要な勉学の第一歩は、「授業や実験実習、および日常における疑問点について、自分が納得するまで調べる」という積極的な勉学姿勢です。大学院においては自律性や探求心を一層磨くことを望んでいます。

二つ目は、自分の人間性,人格を高めることに努めて欲しいということです。

社会において大事なことは、人間のモラル、道徳心です。大学時代の経験は人間性、人格を高めることに大きく役立ちます。皆さんには,そのために運動に限らず、文化系のクラブサークルなどいろいろな課外活動に参加することを勧めます。学内での活動は、同年代、同一学科の人間的交流はもとより、上位、下位の学年の枠を超え、また専門分野の領域を超えた交流といえます。
楽しい事だけではない活動の中で、face to faceの交流は、コミュニケーション能力と論理的思考力、そして連帯のための適応力や協調性の感覚を向上させます。

また、住んでいる地域において企画されるいろいろな活動へ参加することで、世代間の交流が多くなり、結果として、より幅の広い価値観や人生の経験に触れ、考えの視点が大きく広がることになります。奉仕の実践といえる社会事業やボランテイア活動への参加は、他人に対する思いやりや、いつくしむ心を育みます。若い皆さんは、肉体的に高いエネルギーと純粋なこころを持ち合わせています。さらに人間として、人の弱さや痛みを理解し、その人達に知恵と、技術と、誠意で暖かい手を差しのべることが大切です。

「統合」という活動は、それを施す人の品格、人間性に大きく関わっています。人格を高めることで社会や人類へ貢献する感覚が一層磨かれることになり、結果として統合する能力が培われることになります。

「創造から統合へ」という理念、スローガンを実践できるように本学は、皆さんのための教育研究用知財、熱心な教員と熱意をもって支援する職員および施設、設備や各種施策、そして皆さんのご家族で構成される東北工業大学後援会をはじめ、地域の方や皆さんの周りの方との協力体制など、本学に在学期間中の学内外における学修環境を整えています。

さらに、本学を卒業、修了したのちには、東北工業大学同窓会などによる皆さんへの支援体制および本学との連携体制も整えられています。

皆さんの夢や目標が達成できるように、私たち教職員は皆さんを全力で支えていきます。ご父母の皆様、ご来賓の皆様方にもご協力、また励ましもどうぞよろしくお願いいたします。

「東北工業大学の学生は、真面目で、忍耐強く、また卒業生は人柄がよく、社会に貢献している」という評価は、多くの方から寄せられています。創設当初に目指した本学の特色が、社会に定着していると私どもは自己評価しております。

皆さんは、本日、そのような先輩のあとに続く東北工業大学の一員として加わりました。
「社会、人類に貢献する東北工業大学」を誇りとし、「東北工業大学で学んで良い人間になる」ことを信じて、東北工業大学で意義のある学生時代を過ごしてください。
以上をもって 式辞とします。

平成30年4月4日
東北工業大学 学長 今野 弘

学長メッセージバックナンバー

東北工業大学 学長 今野 弘

メッセージ集

No.51:
令和2年度 新入生へのメッセージ(2020.04.03)
No.50:
令和元年度 卒業生・修了生へのメッセージ(2020.03.18)
No.49:
令和元年の東北SDGs研究と円卓会議について(2019.12.06)
No.48:
誇れる今回の総合定期戦(2019.09.05)
No.47:
入学式 式辞(要旨)(2019.04.09)
No.45:
本学の支援センターに期待していること(2019.02.22)
No.44:
本学のCOC事業の5年間の総括にあたって(2019.02.18)
No.43:
連携協定の締結および本学教員の研究成果 -「仙台日赤病院」、「登米市」との連携協定締結時の感想 (2018.12.14)
No.42:
今回 札幌で感じたこと  - 北海道科学大学総合定期戦(2018.09.03)
No.41:
本学の各県での父母懇談会  -今年も盛会 そして今後に向けて(2018.06.20)
No.40:
本学の特徴のひとつ:多様な学生を育てる教育環境-本学のアピールしたいこと(2018.05.20)
No.39:
平成30年度入学式 式辞(2018.04.04)
No.38:
学位授与式 式辞(2018.03.20)
No.46:
学位授与式 式辞(要旨)(2018.03.20)
No.37:
退職される先生方へのひとことお礼-「2017年度退職教員を送る会」にて(2018.03.09)
No.36:
卒業生がお世話になっている企業の方々に-本学主催の合同企業説明会において(2018.03.05)
No.35:
平成29年度仙台城南高校の卒業生に-卒業式のお祝いのことば(2018.03.01)
No.34:
うれしい全学部、全学科、全学年にわたる表彰者-課外活動優秀者表彰(2018.02.15)
No.33:
芝浦工業大学との連携に関する協定書締結署名式にて(2017.12.07)
No.32:
同窓会総会時 卒業生に向けて(2017.10.21)
No.31:
大学祭時の父母の方々へ(2017.10.14)
No.30:
宮城県白石工業高校との高大研究授業の開講式-研究授業の目的(2017.10.03)
No.29:
北海道科学大学との総合定期戦開会式に臨んで(2017.08.29)
No.28:
本学野球部の創部50周年に寄せて(2017.08.11)
No.27:
虫明康人先生のIEEEマイルストーン*の受賞を記念して(2017.08.09)
No.26:
玄奘大学からの短期留学生の修了式にて(2017.07.11)
No.25:
今年度の父母懇談会を終了して(2017.06.26)
No.24:
平成29年度入学式 式辞(2017.04.03)
No.23:
学位授与式 式辞(2017.03.22)
No.22:
就職先を見つけること、そしてそこで精一杯努力することの大切さ - 合同企業説明会における進路指導集会(2017.3.2)での学生へのメッセージー(2017.03.02)
No.21:
ラオスの高校生、大学生の皆さんへ -JICE JENESYS2016で本学を訪問(2017.2.9)された皆さんへ-(2017.02.09)
No.20:
リーダーズキャンプと本学のサークル活動 -リーダーズキャンプ学生教職員昼食懇談会(2017.2.6)の開催に際して-(2017.02.06)
No.19:
将来の仕事、職業選び - 就業体験(現業実習やインターンシップなど)のススメ(2017.01.31)
No.17:
仙台市教育委員会との連携協力の意義 -覚書締結式(2017年1月19日仙台市役所)において-(2017.01.19)
No.17:
大学院へのススメ - 進路の一つとして、一度考えてみてください ー(2016.11.09)
No.16:
第41回工大祭の開催に向けて - 工大祭を企画し、準備し、参加するすべての皆さんへ ー(2016.10.11)
No.15:
式 辞 - 平成28年度9月 学位授与式(30/Sep/2016)で卒業生に ー(2016.09.30)
No.14:
秋田県との協定締結の喜びと抱負- 秋田県Aターン促進協定締結式(28/Sep/2016:秋田県庁)において ー(2016.09.28)
No.13:
誇りと自信を持ち、そして責任も自覚して行動 - 表彰式(23/Sep/2016)において成績優秀者に対して ー(2016.09.23)
No.12:
国際交流のススメ - 本学における、特に学生の国際交流の環境 ー(2016.09.21)
No.11:
北海道科学大学との交流 - 8月23,24日の総合定期戦を終えて ー(2016.08.25)
No.10:
温故知新 ここで次の歩み、本学のルーツを繙いてください - 「史料センター」オープニングセレモニーに参列された方に ー(2016.07.20)
No.9:
社会貢献できる学生、大学院生を育てる自信とそのことに誇りを持つ大学 ー 大学説明会に出席された高校教員に ー(2016.06.17)
No.8:
利便性の高まった一番町ロビー - リニューアルオープンセレモニーの出席者に(2016.05.16)
No.7:
クラブ活動を通した人間教育に対するご協力のお願い ー クラブ指導者の方へ ー(2016.04.29)
No.6:
皆さんは本学の誇り、活動経費は計画的に支出 ー 学友会代表者の学生に ー(2016.04.28)
No.5:
各委員は大学全体の視点での審議、提案の協力を ー 教授会メンバーに ー(2016.04.15)
No.4:
各部局を統括するとともに、大学全体の視点で考えてください ー 代議員会メンバーに対して ー(2016.04.14)
No.3:
高校時代を仙台城南高校で過ごすことの意義 ー 仙台城南高校の新入生に ー(2016.04.08)
No.2:
本学の教員になる際に考えてほしいこと ー 新任教員の方に ー(2016.04.04)
No.1:
平成28年度入学式式辞 ー 新入生の皆さまへ ー(2016.04.04)

宮城 光信 前学長

学長通信
バックナンバー

No.37:
平成27年度学位授与式式辞(2016.03.18)
No.36:
学長通信を終えるにあたって(2016.02.19)
No.35:
本当に分かるということ(2016.01.20)
No.34:
小さな発見(2015.12.18)
No.33:
研究を推進させる力(2015.11.19)
No.32:
Remember the past, live the present and trust the future(過去を思い起こし、現在を生き、未来を信頼せよ)(2015.10.16)
No.31:
未来を信じて(2015.09.18)
No.30:
あなたは何に視点を置くのか(2015.08.19)
No.29:
「荒れ野の40年―ヴァイツゼッカー大統領の演説」に学ぶ(2015.07.17)
No.28:
学校教育と社会(2015.06.23)
No.27:
入院して学んだこと(2015.05.20)
No.26:
平成27年度 入学式 式辞(2015.04.03)
No.25:
平成26年度 学位記授与式 式辞(2015.03.20)
No.24:
見ても、見えていないこと。聞こえても、聞いていないこと。(2015.02.05)
No.23:
東北工業大学が目指すもの(2015.01.07)
No.22:
靴ひもと靴べら(2014.12.08)
No.21:
技術者の役割と市民のためのデザイン(2014.11.20)
No.20:
学ぶことの意味と楽しさ(2014.10.21)
No.19:
現場主義の技術者の任務(2014.09.25)
No.18:
小さなことで、大切なこと。(2014.08.22)
No.17:
第34回東北建築賞特別賞を受賞した学生有志代表に聞く(2014.07.22)
No.16:
~第5回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト(ICAN’14) 世界大会出場決定の学生に聞く~ (2014.06.20)
No.15:
最近、納得したこと ――『健全な精神は健全な肉体に宿る?』―― (2014.05.22)
No.14:
学長インタビュー(2014.04.18)
No.13:
2014年度入学式式辞(2014.04.03)
No.12:
平成25年度 学位記授与式 式辞(2014.03.20)
No.11:
隠れキリシタン(2014.02.27)
No.10:
学長職 3/4に向かって(2014.01.14)
No.9:
Government of the People, by the People, for the People(2013.12.17)
No.8:
本学創立50周年を間近にして思う事(2013.10.21)
No.7:
学長対談 ~タイ・泰日工業大学(TNI)のサマープログラムに参加して~(2013.09.20)
No.6:
東北工業大学の教職員のみなさんへ(2013.08.20)
No.5:
「東北の産業界で指導的役割担う人材を育成」 (仙台経済界※2013年7月-8月号のインタビューより転載)(2013.07.19)
No.4:
学長対談 ~ライフデザイン学部クリエイティブデザイン学科学生の デザインパテントコンテスト入賞のいきさつについて~(2013.06.20)
No.3:
東北工大の学生のみなさんへ(2013.05.27)
No.2:
レストランにて(2013.5.1)(2013.05.01)
No.1:
2013年度入学式式辞(2013.4.3)(2013.04.03)