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宮城 光信 前学長

学長通信

No.16

~第5回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト(ICAN’14)
世界大会出場決定の学生に聞く~ 

2014.06.20

♦日 時:2014年6月2日(月) 15:00~
♦場 所:本学八木山キャンパス 1号館4階 学長室
♦対談者:宮城 光信 学長
工学部 知能エレクトロニクス学科4年 白瀬 敬大さん
工学部 知能エレクトロニクス学科4年 阿部 有一朗さん
♦対談内容
5月16日に東北大学で開催された、「第5回 国際ナノ・マイクロアプリケーション コンテスト(ICAN’14)国内予選に、白瀬 敬大さんと阿部 有一朗さんの2名が ”Team Tohtech”として参加し、審査の結果4位となり世界大会本戦への出場が 決まりました。このことについて、学長への報告を兼ね、対談が行われました。
このコンテストはMEMS(メムス.Micro Electro Mechanical System)デバイス(注)を用いたアプリケーションを提案し、試作した成果を競う国際コンテストです。今年度 のコンテストでは、「マイクロ・ナノテクノロジーの防災・減災への応用等」をテーマ としてアプリケーションの提案が課題となっており、出場した二人は「熱感知型消化器」というアプリケーションを提案しました。

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●阿部、白瀬:実際に入賞したアプリケーションを起動させ、「非接触温度センサーを用い、 周囲の温度状況を監視し、火事だと思われる高温領域を検知した場合、放水する」という仕組みについて、学長に説明しました。

◯学長:「検知温度の設定は何℃ですか。」
・阿部:「現在、70℃に設定しています。実際に70℃以上の場所に向けて放水しますが、70℃以上の場所が、検知角45度の範囲を超えてしまうと、探索モードになり高温領域を検知するまで動き続けます。」

◯学長:「どのように設計しているのですか。」
・阿部:「マイコンです。」
・学長:「回路は、やはり複雑ですか。」
・白瀬:「はい。複雑ですね。」

◯学長:「大学に入る前から、このようなことをしていたのですか。」
・白瀬:「いいえ。大学に入学し、研究室の配属が決まった3年生の秋頃から水野先生に ご指導いただき、活動を始めました。」
・学長:「これを作ろうと考えたのは、いつ頃ですか。」
・阿部:「研究室に配属された時に、大会のことを知りそこで出場を決めました。」
・学長:「先輩たちは、出場したことはありますか。」
・白瀬:「はい。毎年研究室からチャレンジはしていましたが、これまでは世界大会へ出場したことはありませんでした。」
・学長:「世界大会へは、何位までが出場できますか。」
・白瀬:「今年は5位までです。」

◯学長:「7月の世界大会へは、今回作ったもので出場するのですか。」
・阿部:「はい、今回のものを改良し出場できればと考えています。」

…この後、阿部さんと学長との間で、改良点やアイディアについて話し合った。

◯学長:「水を流すようにするときは、どういう信号で動くのですか。」
・阿部:「70℃以上の温度を検出した際に、バルブを開け放水するようにプログラムを 組んでいます。」
・学長:「大会は、実際に火を燃やして行うのですか。」
・白瀬:「はい。この後は、ポンプの購入も考えており、実際に水を出すところまで 実現させたいと思っています。」

◯学長:「取り組みはじめて1年間くらいでここまでのプログラムを作れるようになる んですね。阿部くんは、本学に入学する前から、このようなことをしていた のですか。」
・阿部:「いいえ。出身は、普通高校なので大学に入学してからこのような知識を身に付けました。」
・学長:「知能エレクトロニクス学科に入学すると、このようなことができるようになるんですね。」
・白瀬:「そうです。特に、プログラムが身に付きます。」

◯学長:「もっと大きいものを動かしたりすることもできるのですか。」
・阿部:「はい。しかし、より軽量化したものをと考えています。」

◯学長:「今回の国内予選には、本学からは阿部くんと白瀬くん2名だけですか。」
・阿部、白瀬:「はい。本学からは、僕たちのチームだけです。」

◯学長:「学科にお願いして、オープンキャンパスで今回のものを展示してはいかが ですか。」
・阿部、白瀬:「そうですね。」

◯学長:「今回の国内予選には、どのくらいのチームが応募したのですか。」
・阿部「全国から10チームくらいです。」
・学長:1位はどこですか。
・阿部:「郡山北工業高等学校です。」
・学長:「1位のアプリケーションは、やはりおもしろいですか。」
・白瀬:「はい。カメラが付いていて、遠隔操作で直接災害救助活動を行うことができる 仕組みになっていて、大変刺激になりました。でも、技術的には僕たちも 負けていないと思います!」

◯学長:「火元が二つある場合は、どうなりますか。」
・阿部:「その場合は、高温の方を先に消化するように設定しています。」
・学長:「なるほど、よくできていますね。」

◯学長:「世界大会までに、更にどのような改善を行いますか。」
・白瀬:「少し見た目にインパクトが出るように、全面的に変えたものをもう一つ造りたいと考えています。」
・学長:「費用も大分かかりますか。」
・白瀬:「そうですね。」
・学長:「今後、コンテストだけではなく、こういうものを造りたいという学生に対し、 費用の面で補助できたら、もっとたくさんのアイディアを引き出すことができるかもしれませんね。」

◯学長:「今回は、”MEMSを使ったもの”という条件があるのですか。」
・白瀬:「はい、そうです。テーマも、”災害に役立つもの”と決まっていました。」

◯学長:「今は大きいパソコンを使って動かしていますが、もっと小さいものでもできますか。」
・白瀬:「はい、できます。今は、温度が見やすいようにパソコンでディスプレイして います。」
・学長:「表示機能を付けているということですね。」

◯学長:「このようなものを造るには、本質的なプログラミングが分かること、センシングができることが大事ですね。温度を検出し消火するということは、誰の発想 ですか。」
・阿部:「はい、僕です。」
・学長:「放水後、温度が低くなった場合は止まるのですか。」
・阿部:「探索モードに戻ります。探索モード中は、放水されません。」

◯学長:「コンテストの審査は、どのような内容でしたか。」
・阿部:「ポスター発表とプレゼンテーションで、評価されます。」
・学長:「そうですか。本当に素晴らしいですね。では、国際大会頑張ってくださいね。」
・阿部、白瀬:「はい、ありがとうございます。」

(注)MEMS(メムス、Micro Electro Mechanical Systems)とは、微小電気機械素子 およびその創製技術のこと。米国では一般的にMEMSと呼ばれるが、日本で 「マイクロマシン」(micromachine)、ヨーロッパで「MST」(Microsystem Technology)と呼ばれるものもほぼ同義。

写真下段左より阿部さん、白瀬さん、宮城学長。

学長メッセージバックナンバー

東北工業大学 学長 今野 弘

メッセージ集

No.51:
令和2年度 新入生へのメッセージ(2020.04.03)
No.50:
令和元年度 卒業生・修了生へのメッセージ(2020.03.18)
No.49:
令和元年の東北SDGs研究と円卓会議について(2019.12.06)
No.48:
誇れる今回の総合定期戦(2019.09.05)
No.47:
入学式 式辞(要旨)(2019.04.09)
No.45:
本学の支援センターに期待していること(2019.02.22)
No.44:
本学のCOC事業の5年間の総括にあたって(2019.02.18)
No.43:
連携協定の締結および本学教員の研究成果 -「仙台日赤病院」、「登米市」との連携協定締結時の感想 (2018.12.14)
No.42:
今回 札幌で感じたこと  - 北海道科学大学総合定期戦(2018.09.03)
No.41:
本学の各県での父母懇談会  -今年も盛会 そして今後に向けて(2018.06.20)
No.40:
本学の特徴のひとつ:多様な学生を育てる教育環境-本学のアピールしたいこと(2018.05.20)
No.39:
平成30年度入学式 式辞(2018.04.04)
No.38:
学位授与式 式辞(2018.03.20)
No.46:
学位授与式 式辞(要旨)(2018.03.20)
No.37:
退職される先生方へのひとことお礼-「2017年度退職教員を送る会」にて(2018.03.09)
No.36:
卒業生がお世話になっている企業の方々に-本学主催の合同企業説明会において(2018.03.05)
No.35:
平成29年度仙台城南高校の卒業生に-卒業式のお祝いのことば(2018.03.01)
No.34:
うれしい全学部、全学科、全学年にわたる表彰者-課外活動優秀者表彰(2018.02.15)
No.33:
芝浦工業大学との連携に関する協定書締結署名式にて(2017.12.07)
No.32:
同窓会総会時 卒業生に向けて(2017.10.21)
No.31:
大学祭時の父母の方々へ(2017.10.14)
No.30:
宮城県白石工業高校との高大研究授業の開講式-研究授業の目的(2017.10.03)
No.29:
北海道科学大学との総合定期戦開会式に臨んで(2017.08.29)
No.28:
本学野球部の創部50周年に寄せて(2017.08.11)
No.27:
虫明康人先生のIEEEマイルストーン*の受賞を記念して(2017.08.09)
No.26:
玄奘大学からの短期留学生の修了式にて(2017.07.11)
No.25:
今年度の父母懇談会を終了して(2017.06.26)
No.24:
平成29年度入学式 式辞(2017.04.03)
No.23:
学位授与式 式辞(2017.03.22)
No.22:
就職先を見つけること、そしてそこで精一杯努力することの大切さ - 合同企業説明会における進路指導集会(2017.3.2)での学生へのメッセージー(2017.03.02)
No.21:
ラオスの高校生、大学生の皆さんへ -JICE JENESYS2016で本学を訪問(2017.2.9)された皆さんへ-(2017.02.09)
No.20:
リーダーズキャンプと本学のサークル活動 -リーダーズキャンプ学生教職員昼食懇談会(2017.2.6)の開催に際して-(2017.02.06)
No.19:
将来の仕事、職業選び - 就業体験(現業実習やインターンシップなど)のススメ(2017.01.31)
No.17:
仙台市教育委員会との連携協力の意義 -覚書締結式(2017年1月19日仙台市役所)において-(2017.01.19)
No.17:
大学院へのススメ - 進路の一つとして、一度考えてみてください ー(2016.11.09)
No.16:
第41回工大祭の開催に向けて - 工大祭を企画し、準備し、参加するすべての皆さんへ ー(2016.10.11)
No.15:
式 辞 - 平成28年度9月 学位授与式(30/Sep/2016)で卒業生に ー(2016.09.30)
No.14:
秋田県との協定締結の喜びと抱負- 秋田県Aターン促進協定締結式(28/Sep/2016:秋田県庁)において ー(2016.09.28)
No.13:
誇りと自信を持ち、そして責任も自覚して行動 - 表彰式(23/Sep/2016)において成績優秀者に対して ー(2016.09.23)
No.12:
国際交流のススメ - 本学における、特に学生の国際交流の環境 ー(2016.09.21)
No.11:
北海道科学大学との交流 - 8月23,24日の総合定期戦を終えて ー(2016.08.25)
No.10:
温故知新 ここで次の歩み、本学のルーツを繙いてください - 「史料センター」オープニングセレモニーに参列された方に ー(2016.07.20)
No.9:
社会貢献できる学生、大学院生を育てる自信とそのことに誇りを持つ大学 ー 大学説明会に出席された高校教員に ー(2016.06.17)
No.8:
利便性の高まった一番町ロビー - リニューアルオープンセレモニーの出席者に(2016.05.16)
No.7:
クラブ活動を通した人間教育に対するご協力のお願い ー クラブ指導者の方へ ー(2016.04.29)
No.6:
皆さんは本学の誇り、活動経費は計画的に支出 ー 学友会代表者の学生に ー(2016.04.28)
No.5:
各委員は大学全体の視点での審議、提案の協力を ー 教授会メンバーに ー(2016.04.15)
No.4:
各部局を統括するとともに、大学全体の視点で考えてください ー 代議員会メンバーに対して ー(2016.04.14)
No.3:
高校時代を仙台城南高校で過ごすことの意義 ー 仙台城南高校の新入生に ー(2016.04.08)
No.2:
本学の教員になる際に考えてほしいこと ー 新任教員の方に ー(2016.04.04)
No.1:
平成28年度入学式式辞 ー 新入生の皆さまへ ー(2016.04.04)

宮城 光信 前学長

学長通信
バックナンバー

No.37:
平成27年度学位授与式式辞(2016.03.18)
No.36:
学長通信を終えるにあたって(2016.02.19)
No.35:
本当に分かるということ(2016.01.20)
No.34:
小さな発見(2015.12.18)
No.33:
研究を推進させる力(2015.11.19)
No.32:
Remember the past, live the present and trust the future(過去を思い起こし、現在を生き、未来を信頼せよ)(2015.10.16)
No.31:
未来を信じて(2015.09.18)
No.30:
あなたは何に視点を置くのか(2015.08.19)
No.29:
「荒れ野の40年―ヴァイツゼッカー大統領の演説」に学ぶ(2015.07.17)
No.28:
学校教育と社会(2015.06.23)
No.27:
入院して学んだこと(2015.05.20)
No.26:
平成27年度 入学式 式辞(2015.04.03)
No.25:
平成26年度 学位記授与式 式辞(2015.03.20)
No.24:
見ても、見えていないこと。聞こえても、聞いていないこと。(2015.02.05)
No.23:
東北工業大学が目指すもの(2015.01.07)
No.22:
靴ひもと靴べら(2014.12.08)
No.21:
技術者の役割と市民のためのデザイン(2014.11.20)
No.20:
学ぶことの意味と楽しさ(2014.10.21)
No.19:
現場主義の技術者の任務(2014.09.25)
No.18:
小さなことで、大切なこと。(2014.08.22)
No.17:
第34回東北建築賞特別賞を受賞した学生有志代表に聞く(2014.07.22)
No.16:
~第5回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト(ICAN’14) 世界大会出場決定の学生に聞く~ (2014.06.20)
No.15:
最近、納得したこと ――『健全な精神は健全な肉体に宿る?』―― (2014.05.22)
No.14:
学長インタビュー(2014.04.18)
No.13:
2014年度入学式式辞(2014.04.03)
No.12:
平成25年度 学位記授与式 式辞(2014.03.20)
No.11:
隠れキリシタン(2014.02.27)
No.10:
学長職 3/4に向かって(2014.01.14)
No.9:
Government of the People, by the People, for the People(2013.12.17)
No.8:
本学創立50周年を間近にして思う事(2013.10.21)
No.7:
学長対談 ~タイ・泰日工業大学(TNI)のサマープログラムに参加して~(2013.09.20)
No.6:
東北工業大学の教職員のみなさんへ(2013.08.20)
No.5:
「東北の産業界で指導的役割担う人材を育成」 (仙台経済界※2013年7月-8月号のインタビューより転載)(2013.07.19)
No.4:
学長対談 ~ライフデザイン学部クリエイティブデザイン学科学生の デザインパテントコンテスト入賞のいきさつについて~(2013.06.20)
No.3:
東北工大の学生のみなさんへ(2013.05.27)
No.2:
レストランにて(2013.5.1)(2013.05.01)
No.1:
2013年度入学式式辞(2013.4.3)(2013.04.03)