工学部 情報通信工学科/通信系
佐藤 篤 研究室
環境情報センシングのためのレーザー技術の研究
光センシングは、離れた場所の情報を光波に乗せて取得する技術で、光通信の応用技術の一つです。最近では、対象物までの距離を瞬時に計測できるLiDAR(ライダー)が、車の自動運転の分野で注目されています。本研究室では、このライダーを風向風速の3次元分布などの環境情報計測に応用するためのレーザー技術の研究を行っています。
教授(学科長)
佐藤 篤
SATO Atsushi
学位
博士(工学) 東北工業大学1999年
略歴
1995年4月 - 1996年3月 | 日本電気株式会社 |
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1999年4月 - 2001年3月 | 理化学研究所フォトダイナミクス研究センター |
2001年4月 - 2004年3月 | 東北工業大学 工学部 環境情報工学科 助手 |
2004年4月 - 2008年3月 | 東北工業大学 工学部 環境情報工学科 講師 |
2008年4月 - 2012年3月 | 東北工業大学 工学部 環境情報工学科 准教授 |
2012年4月 - 2016年3月 | 東北工業大学 工学部 環境エネルギー学科 准教授 |
2016年4月 - 2020年3月 | 東北工業大学 工学部 情報通信工学科 准教授 |
2020年4月 - 現在 | 東北工業大学 工学部 情報通信工学科 教授 |
研究分野
レーザーとそのセンシング応用に関する研究
担当科目
- 電磁気学II
- 電気回路入門
- 情報通信工学実験II、III
研究室所属学生の卒業研修(論文/設計/制作)
- 電気光学Qスイッチを用いたアレキサンドライトレーザーのパルス化に対す
る基礎検討 - 共振器内共鳴励起Hoレーザーのための励起用Tm:YLFレーザーの開発
- レーザー光による⾧距離ワイヤレス給電に関する基礎研究
研究テーマ
ドップラー風ライダー用レーザー送信機の研究
数値天気予報の精度向上には、その初期値となる気象データの高精度化が必要です。光のドップラー効果を利用したライダーは、現在精度が不足している風向風速の3次元分布を高精度に観測できるセンサーとして有望視されていて、本研究室では、そこで必要な中赤外レーザーの研究を進めています。これは、台風などの自然災害の対策などに役立つレーザー技術です。
環境計測用赤色レーザーの研究
赤色レーザー光を波長変換をすると、紫外のレーザー光をつくることができます。紫外レーザー光は、風観測や植生観測などに利用できます。しかしながら、小型で簡便な高出力赤色レーザー光源がないため、それを実現するためのレーザー技術の研究を行っています。