セミナー
2025年5月23日(金)の3講時に、会計学を学ぶ川島和浩研究室4年生7名が、学外研修として株式会社七十七銀行本店(仙台市青葉区中央3丁目3-20)の4階に常設展示されている金融資料館を見学してきました。現在の七十七銀行は、1878年(明治11年)12月に、宮城県で初めてとなる「第七十七国立銀行」として開業していますが、その創立には、「日本資本主義の父」と呼ばれ、生涯で500以上の会社を設立し、さらに、2024年(令和6年)7月3日発行の1万円の新紙幣から、その肖像画となっている「渋沢栄一」が深く関与しています。
金融資料館は、お金の歴史と役割、銀行の誕生と発展、宮城県や日本の産業・経済などについて、それぞれのゾーンごとに展示パネルや実物資料などが配置され、見学者に理解しやすい工夫がなされています。特に、七十七銀行と東京証券取引所の関わり合いを紹介するコーナーでは、七十七銀行が1894年10月から1949年(昭和24年)まで東京証券取引所の唯一の「場勘(ばかん)銀行」としてその業務を続け、昨年の2024年10月には「場勘業務」130周年を迎えた歴史が綴られています。「場勘業務」とは、東京証券取引所の取引立会場(たちあいば)での株式の売買における精算業務を意味します。七十七銀行の金融資料館では、このように、「場勘業務」の説明や東京証券取引所の変遷などが紹介されており、会計学を学ぶ研究室にとっては有意義な見学の機会を得ることができました。