セミナー
「メディアコミュニケーション入門」(1年次専門必修科目)では最終講義日で,外部講師として中村幸子先生をお呼びしました。
中村先生は長らくCAを務められ,また新人教育などにも従事された現場経験豊富な方です。JAS(東亜国内航空)とJAL(日本航空)の合併立ち上げにも中心的に関わった方です。その意味ではCAの業務にとどまらず,経営・組織の運営についても知見のある方です。また著作として『私はスチュワーデス』(1994年筑摩書房)・『歌舞伎月刊誌「演劇界」』(1995年~2000年)などもお持ちで,マルチにご活躍です。現在は様々な企業におけるコミュニケーションや組織についての講師を務められています。
経営コミュニケーション学科としては初めての航空産業出身の方を講師として招聘いたしました。
レクチャーが終わってから,コミュニケーションのワークショップとして2024年1月2日に発生した「JAL機と海上保安機の衝突炎上事故」をとりあげ、乗客乗員全員が無事生還を果たした理由をコミュニケーションの観点からディスカッションし,グループとしての結論を出すというものでした。共通の事実を確認し,その事実の中から理由を結論付けるというものでした。ハードな内容ではありましたが,学生たちは事故の記憶もあり,真剣に取り組んでいました。
講義終了後,中村先生に航空産業について質問する学生が数名いました。これまで航空産業に就職したOB・OGは輩出しておりませんでしたので,新たな地平の開拓ができたのではないでしょうか?
経営コミュニケーション学科の必修科目であった『メディアコミュニケーション入門』は,2025年度より経営デザイン学科の選択科目『イメージメディア論』として内容も形式も新たに開講予定ですが,学生たちが自ら「考えて」「最適解を求める」というワークスタイルは変えずに実施する予定です。