ライフデザイン学部 経営コミュニケーション学科/経営コース
阿部 敏哉 研究室
組織と個人の相互発展を考える
もともと組織は、個人が一人ではできないことを達成するために手段として作ったものです。しかし近年は組織の規模が大きくなっていることもあり、ブラック企業のように組織が存続するため個人が手段として使われている状況がしばしば見られます。こうした状況を受け、どうすれば組織と個人がともに発展できるのか(幸せになれるのか)を研究しています。

学位
博士(経営学) 東北大学2005年
略歴
1984年4月 - 1987年3月 | 株式会社富士銀行(現みずほ銀行) |
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1992年4月 - 1994年3月 | 山形大学 人文学部 講師 |
1998年4月 - 2008年3月 | 青森公立大学 経営経済学部 助教授 |
2008年4月 - 現在 | 東北工業大学 ライフデザイン学部 経営コミュニケーション学科 教授 |
研究分野
経営管理、経営組織、組織心理学
担当科目
- 経営学入門
- 組織心理学
- 経営管理論
- 経営組織論
研究室所属学生の卒業研修(論文/設計/制作)
- 組織文化に対する構造化理論アプローチ分析による三菱自動車燃費不正問題の原因について
- ヒットした飲料製品におけるパッケージデザイン ―組織のデザインマネジメントを切り口にー
- 日本企業における「右腕」のタイプ分け ―サーバント・リーダーシップの概念を用いて―
研究テーマ
組織における命令受容のメカニズム
複数の人間が協働して目的を達成する場合には、その行動を調整することが非常に重要になります。これを可能にするのが組織で出される様々な命令ですが「なぜ部下は上司の命令を受容するのか」を明確にすることは組織の発展や健全化にもつながるため、これを研究テーマとしています。
どうすれば組織の不祥事を防げるのか
実際の組織においては、部下は上司の命令に黙って従う状況が少なくありません。しかしこのことが様々な組織の不祥事を生む大きな原因となっています。組織の命令受容のメカニズムを踏まえどうすればこれを防げるのかを理論的・制度的両面から研究しています。
人はなぜ働くのか
人はなぜ働くのか、これは非常に根源的なテーマですが、組織と人間が共に発展するためにはこの点をきちんと考察する必要があります。そのため、経営学・心理学双方のアプローチを組み合わせてこの問題を研究しています。