工学部 電気電子工学科/光・情報デバイス系(デバイス分野)
新井 敏一 研究室
絶対零度の量子現象を身近なものに
物質を絶対零度近くまで冷却すると、さまざまな不思議な低温量子現象が姿を現します。電気抵抗が0になる超伝導・液体の粘性が0になる超流動は、その代表例です。しかしながら、物質を絶対零度に冷却するには大がかりな装置が必要です。私たちの研究室では、低温量子現象を使ったデバイスをより高い温度で機能させる研究に取り組んでいます。超伝導リニア・MRI装置・量子コンピュータなどが安価で身近なものになる日を夢見ています。
学位
博士(理学) 京都大学1998年
略歴
2004年6月 - 2012年3月 | 京都大学 助教 |
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2012年4月 - 2016年3月 | 東北工業大学 共通教育センター 准教授 |
2016年4月 - 2020年3月 | 同 教授 |
2020年4月 - 現在 | 東北工業大学 工学部 電気電子工学科 教授 |
研究分野
低温物理学・ナノ量子物性
担当科目
- 電気電子工学セミナー
- 工学基礎実験
- 物理学 II
- 電気電子計測
- 電気電子工学研修
研究室所属学生の卒業研修(論文/設計/制作)
- 高温超伝導マグネットの試作と性能評価
- リニアモーターカー推進制御回路とプログラム
研究テーマ
高温超伝導マグネットの製作
従来の超伝導マグネットは希少で高価な液体ヘリウムを使って冷却する必要がありました。そこで、より手軽に使える液体窒素で冷却するだけで超伝導状態になる高温超伝導線材を使って高性能超伝導マグネットの開発研究をしています。
高温超伝導マグネットを搭載した超伝導リニアモーターカーの開発
開発した高温超伝導マグネットを車両に搭載し、液体ヘリウムを必要とせず、液体窒素による冷却だけで走行するリニアモーターカーを開発しています。