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研究室・教員紹介

工学部 都市マネジメント学科/エンジニアコース

河井 正 研究室

土の挙動を数値モデルで予測・検証し耐震設計に役立てる

普段あまり気にしないと思いますが、我々は「土」の上で生活をしています。橋やビルさらには原子力発電所施設などの重要な構造物もやはり地盤や岩盤の上に建設されます。日本は地震が多い国なので耐震設計は欠かせませんが、土という材料は形が決まっておらず粒粒の集合体という特殊な材料なので、数値解析によって地震時の変形の大きさを評価し構造物に与える影響を検討する必要があります。土の挙動は複雑なので、数値シミュレーション結果の妥当性を検証するために実験や数値解析などを行っています。

河井 正

教授

河井 正

KAWAI Tadashi

教員からのメッセージ

地盤の災害は大きな被害になり易くその上で暮らす我々に大きな影響を与えます。すごく身近な問題ですが、未だ定量的に予測する手法は確立されておらず、思わぬ危険が潜んでおり、地震や豪雨の災害としてニュースになることが多いです。安全に暮らすためには学んでおいて損は無いと思いますし、地球上のすべての構造物は地盤の上に建設され、建設時だけでなく建設後も色々な判断が必要となるので、仕事が無くなることもありません。

学位

博士(工学) 名古屋大学2009年

略歴

1993年4月 - 2012年3月 電力中央研究所
2012年4月 - 2022年3月 東北大学大学院 工学研究科 准教授
2022年4月 - 現在 東北工業大学 工学部 都市マネジメント学科 教授

研究分野

地盤の変形予測に関する解析的・実験的研究とその実用化

担当科目

  • 地盤防災工学
  • 地震工学
  • 応用地盤工学

受賞

地盤工学会賞(論文賞)

2002年6月、M. KANATANI, T. KAWAI, H. TOCHIGI,“Prediction method on deformation behavior of caisson-type seawalls covered with armored embankment on man-made islands during earthquakes”で地盤工学会より論文賞を受賞。

土木学会賞(吉田賞 論文部門)

2003年5月、大友敬三、末広俊夫、河井正、金谷賢生、“強震時における鉄筋コンクリート製地中構造物横断面の塑性変形に関する実証研究”で土木学会より論文賞を受賞。

土木学会地震工学論文集 論文賞

2005年12月、河井正、堀江正人、“飽和地盤に埋設されたダクト構造物に関する遠心模型実験”で土木学会地震工学委員会より論文賞を受賞。

地盤工学会賞(論文賞 和文部門)

2011年6月、河井正、石丸真、野田利弘、浅岡顕、“剛な構造物近傍の埋戻し地盤の地震時沈下挙動に関する遠心力模型実験とその数値シミュレーション”で地盤工学会より論文賞を受賞。

社会貢献

IAEA(国際原子力機関) External Expert

2020年より国際原子力機関の外部専門家として、原子力発電所建設時の地盤問題に関わる技術指針の執筆や最新技術に関する資料の作成に参加しています。

原子力土木委員会関連の活動

前々職の電力中央研究所勤務時代から,土木学会原子力土木委員会において、委員,幹事,小委員会(地盤解析技術高度化小委,地中構造物耐震設計高度化小委、国際規格小委等)委員として、日本の原子力土木技術を支える活動に貢献しています

地盤工学会東北支部

支部活動の一環として、宮城県土木部職員研修の講師として2018年と2021年の2回講演、地盤工学セミナーの講師や幹事としてセミナーを開催するなど、主に数値解析を実務で使用するための講演などをしました。

その他 

東北地方整備局(「石井閘門」保全対策検討委員会)、NEXCO東日本(トンネル技術検討会,土構造物の予防保全に関する技術検討会)、原子力規制庁(斜面の安定性に係るリスク評価手法に関する専門家委員会、ほか)などにも委員として参加しました。

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