理系進学を望む後輩の背中を押し研究者としてより高みを目指すために。

佐藤先生髙橋さんには以前、大学案内パンフレットの撮影で協力してもらいましたね。
髙橋さんはい、環境応用化学科を紹介する冒頭ページのイメージ写真として掲載されました。撮影の時、先生も立ち合いされましたよね。
佐藤先生うん、撮影場所に実験室を使いたいっていう依頼があったからね。
髙橋さんカメラマンに実験シーンについてのアドバイスや、私にポーズのご指示もしていただきました。
佐藤先生学校案内パンフレットを手にした方に、正しく本学の環境応用化学科を伝えたいと思ったからね。この写真はホームページにも使われているし、学科の同級生もよく見るでしょ？
髙橋さん友達に見せた時、防護用のゴーグルをかけていたので最初は分からなかったみたいなんですが、私がモデルだと言ったら驚いていました。先生は、いつも講義で親身に指導してくれる印象があったので、撮影の時も真摯に対応してくださったと感じました。
佐藤先生髙橋さんも、手を挙げて質問してくれる熱心な学生だという印象を持っています。これから髙橋さんは、「有機修飾ナノ粒子のPVT測定」の研究に取り組むんですよね。
髙橋さん先輩たちの後を引き継いで、超臨界流体を用いてセラミック無機粒子の表面に有機物を修飾する実験を観察し、ナノ粒子の圧力（P）・体積（V）・温度（T）関係の計測、データ採取を行っていきたいと思います。
佐藤先生この研究は、文部科学省の「ナノ材料の界面・構造制御プロセスサイエンス・プロジェクト」に採用されていますし、今後、幅広い分野の開発に関わる重要なデータとなりますので、ぜひ頑張ってください！
髙橋さん今は、先輩たちが作成した論文を読んで準備している段階ですが、これから正確なデータ採取と集計に努めたいと思います。
佐藤先生そういえば、この研究室で女性は髙橋さん一人でしたね。
髙橋さんそうですね。でも学部・学科を全体で見れば、女性の学生数の割合はそれほど少なくないと思います。
佐藤先生昔に比べると、女性研究者の活躍も目立ってきましたからね。
髙橋さん私がこれから、研究者として成功するための秘訣を教えてください。
佐藤先生常に向上心を持ち、もっと勉強してください！
髙橋さん直球の回答ですね…確かにごもっともです。
佐藤先生髙橋さんが研究者として頑張っている姿に憧れて、後についてくる後輩が現れるよう、ぜひとも上を目指してください。