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工藤 栄亮 研究室:工藤 栄亮 先生 × 佐藤 駿輝

工学部 情報通信工学科 工藤 栄亮 研究室
※教員の役職及び学生の学年は取材当時のものです

LAB TALK:工藤 栄亮 教授×博士課程1年佐藤 駿輝 さん

世に役立つ技術を生み出すために正しい実験データに基づく研究成果を。

工藤先生 佐藤さんは、仙台城南高校の卒業生だよね。在学中は、学校のバックアップを得ながら、様々な資格の取得に頑張ったと聞いていますよ。
佐藤さん はい、電気通信の工事担任者総合種、第一種電気工事士、情報配線施工技能士2級など合計8つの資格を取得しました。毎日、放課後の3時間を資格の勉強に充てていましたね。
工藤先生 それはすごい ! 研究室でも、いろんなことに好奇心を持って取り組んでいると感心しています。
佐藤さん 工藤先生に対する印象は、講義を受けていた頃は、人当たりがソフトで優しそうな方だなと思っていました。でも…。
工藤先生 えっ?今はそんなに印象が違うの?
佐藤さん 研究室でご指導を受ける中で、私が制作したプレゼンテーション資料をチェックしていただいたことが何度かあるんですが、その度にたくさんの直しが入って…先生の厳しい一面を知り驚きました。
工藤先生 それについては、厳しく指導していると自覚があります。学生が最初に提出する実験データは、基本的に信用していません。実験だけでなく、理論や計算機シミュレーションでも検証するのが理想ですが、理論値がわからなくてもリーズナブルなものかどうか、多角的に考える習慣を身につけてほしいんです。
佐藤さん やっぱり厳しいんだよなぁ…。
工藤先生 実験で採取したデータは最終的に学会等で発表しますが、間違ったことを発表してはいけませんし、条件も正確に伝えないといけないですから。技術の世界って、厳格さを求められる場面が多いので、私が指導している間は、ちゃんと見ていてあげたいという思いがあるんです。
佐藤さん なるほど。
工藤先生 学生の皆さんには、いつも考える習慣を身につけてほしいんです。佐藤さんは、これから大学院で目指す目標ってありますか?
佐藤さん はい、卒業研究で取り組んだ「屋内平面空間位置推定におけるニューラルネットワーク構成法に関する研究」では、センサデータの処理にディープラーニングの手法を取り入れたのですが、一歩手前までのレベルでとどまっていたので、もっと精密な処理方法を研究できればと思っています。
工藤先生 4年生までの研究では、比較的簡単なAIの機械学習モデルを使って位置推定する段階まで進んだので、今後はもっと高度なアルゴリズムで検証し、実験を繰り返して試行錯誤の上で最適な手法を見出してくれるよう期待していますね。
佐藤さん はい、これからも先生からたくさんダメ出しをもらうと思いますが、モチベーションを高く保ちながら、新しい研究に取り組んでいきたいと思います!

無線通信や無線を利用する技術に貢献する

無線通信や無線を利用する技術に貢献する

工藤 栄亮 研究室

日本における携帯電話の加入者数は日本の総人口を上回り、 一人で複数の携帯電話を持っている人も少なくありません。 また、IoTと呼ばれるセンサネットワークによりモノとインターネットが繋がる世界も実現しつつあります。 本研究室では、ZigBee無線機やマイコンボードなどのハードウェアを使いながら、 マルチセンシング情報を用いる位置推定など、移動無線通信とその応用技術に関する研究を行っています。

工藤 栄亮 研究室

工藤 栄亮 教授

学  位:博士(工学)
研究分野:移動無線通信とその応用技術に関する研究
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工藤 栄亮 教授

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