東北工業大学

気づく → 変わる[研究室対談] 気づく → 変わる[研究室対談]

HOME > 気づく → 変わる[研究室対談] > 権 永哲 研究室:権 永哲 先生 × 山内 拓磨

権 永哲 研究室:権 永哲 先生 × 山内 拓磨

工学部 都市マネジメント学科 権 永哲 研究室  (教員の役職及び学生の学年は取材当時のものです)

LAB TALK:権 永哲 研究室:権 永哲 先生 × 4年生 山内 拓磨さん

新たな解析技術への知識と理解を深めて社会で活躍するために武器となるスキルと飛び立つ勇気を醸成

山内 先生は学生に分け隔てなく接してくれますし、研究室では冗談を言い合う和気あいあいとした雰囲気になっていますよね。
 先生は学生に分け隔てなく接してくれますし、研究室では冗談を言い合う和気あいあいとした雰囲気になっていますよね。
山内 「マシンラーニング(機械学習)を用いた地盤予測評価」の研究を、これから本格的に進めたいと思っています。
 これは今後、土木に関わる誰もが必要となる内容なんです。マシンラーニングを用いることによって、これまで膨大な試験データを統計学で分析するしかなかった手法に代わる有効な対案になるでしょう。
山内 いろいろな分野にも応用が利きそうですね。
 そうですね、AI技術を用いることで情報の乏しい現場から予測が可能になるこの技術は、皆さんがこれから社会で活躍する上でも強い武器になるでしょう。前期のゼミでは、ニューラルネットワーク技術の理解を深めるため、気象予測に挑戦してもらいましたよね。
山内 前年度、先輩たちが取り組んだ内容を引き継ぎながら、自分たちなりに天候に影響を及ぼす要因を集める方法を考え、データの精査を行いながら予測の精度を高めました。
 最終的に、9割以上の降雨予測ができるまでに達しましたね。
山内 PCの操作やプログラミングが得意な方ではなかったのですが、先生の丁寧なフォローのおかげで、モチベーション高く取り組めました。
 これから取り組む地盤予測に関しても、同じアプローチの研究手法ですから。
山内 ところで先生は学生時代、日本以外の国にも行ったことがあるんですか?
 大学生の時は、積極的に海外へ飛び出そうとするタイプじゃなかったんですが、ある時、一歩足を踏み出してみたら、そう難しいことではないと開眼しました。コロナ禍が明けたら皆さんには、外国に行って言葉や異文化の壁を感じ、多くの事が得られる経験をして欲しいと願っています。
山内 先生おすすめの旅行先はありますか。
 そうですね…教科書にもその名前がよく出てくる、地盤工学の父と呼ばれているカール・テルツァーギ先生の生家があるチェコ・プラハはどうでしょう。現在は看板一つしかない場所なんですが、地盤工学を志す者は誰もが訪ねたい聖地になっているんですよ。
山内 社会人になったらお金を貯めて聖地を訪れることができるよう頑張ります!

粘土の圧密現象による地盤沈下を予測する
新たな解析ツール開発に挑む

粘土の圧密現象による地盤沈下を予測する
新たな解析ツール開発に挑む

権研究室

地盤には大きく分けて砂と粘土があり、権研究室では粘土をテーマにしています。粘土には、ゆっくりと水が追い出されて沈下する「圧密」という現象がありますが、いつまでにどれだけ沈下するかを予測し、沈下を早く止める方法を探る研究を行っています。また、沈下の予測のために、機械学習(ML)技術などに基づいた新たな解析ツール開発も行っています。それで扱う人が変わっても同程度の解析結果が得られることを目指しています。

権研究室

権 永哲 准教授

学  位:学士(工学)
研究分野:地盤工学
教員・研究室紹介サイト

権 永哲 准教授

一覧に戻る