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佐野 哲也 研究室:佐野 哲也 先生 × 石井 希理

工学部 環境応用化学科 佐野 哲也 研究室  (教員の役職および学生の学年は取材当時のものです)

LAB TALK:佐野 哲也 研究室:佐野 哲也 先生 × 4年生 石井 希理さん

宮城の森を研究対象に産業の実情を調査し地域林業の振興と環境保全の両立を支える研究成果を目指して

石井 1年生の時、先生の「生物基礎」を履修しました。
佐野 評判が悪いって噂だけど…。
石井 テストが難しくて赤点の学生が多かったからでしょうか。
佐野 高校でしっかり生物の授業を受けていたら、そんなに難しい授業じゃないんだけどなぁ…。石井さんは、どうして環境エネルギー学科(現:環境応用化学科)を選んだの?
石井 再生可能エネルギーに興味があってこの分野を学びたいと思いました。
佐野 この研究室を選んだのは?
石井 フィールドワークができるって聞いたので。ずっと室内で作業するよりも、現場で調査にでかける方が面白いだろうと思ったんです。
佐野 今年は、石井さんを含めて女子学生が3人も来てくれた珍しいケースになりました。昨年夏に実施した実習には参加したんだっけ?
石井 はい、青葉山総合グラウンドがある鈎取の森で山歩きをしました。
佐野 実は以前、この実習に参加した女子学生を泣かせてしまったことがあって…。
石井 ええっ!?
佐野 真夏にアップダウンが激しい森を歩き続けたからね…。石井さんは大丈夫だった?
石井 私は意外と平気でしたよ。
佐野 石井さんは、しっかり自分を持っている強い人だからなぁ。研究テーマは、「産業連関分析」だよね。
石井 はい。このテーマだと、あまりフィールドワークをする機会が無さそうです…。
佐野 林業と他の産業との関連を理解し、どの産業がどのくらい木材を購入しているか、お金の流れを調べることが主になります。
石井 数学的な内容なんですよね。
佐野 そうですね。あと、統計解析のためにプログラミングもします。そして、この調査から林業を振興した時の経済波及効果だけでなく二酸化炭素排出負荷も評価できるようになります。
石井 産業間の取引額をまとめた産業連関表は、国と都道府県が5年に1回作成していますよね。
佐野 この研究では、登米市の森林関連産業を調査対象にしようと思っています。市町村レベルでは産業連関表を作成していないので、私たちで独自に予測しようという取り組みです。この研究成果を地域政策などに役立てていければと考えているので、石井さんの活躍に期待していますね。
石井 はい、頑張ります!

森林バイオマス利用推進が生態系へ及ぼす影響の評価

森林バイオマス利用推進が生態系へ及ぼす影響の評価

佐野研究室

再生可能エネルギーへの期待の高まりから国内でも多くのバイオマス発電所が稼働するようになりました。しかし、燃料となる木材と森林は有限であり利活用の推進は持続可能な形で行っていくことが求められています。育林・伐採、木質資材の生産・加工、使用済み木材のエネルギー利用、燃え殻の林地還元というリサイクルを森林生態系の機能を阻害することなく回していくためにはどのようにすればよいのか、植物や土壌など森林環境への影響を評価研究しています。

佐野研究室

佐野 哲也 准教授

学  位:博士(環境学)
研究分野:森林生態学(植物・土壌)、土質バイオマスのエネルギー利用
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佐野 哲也 准教授

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