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多田 研究室:多田 美香 先生 × 安達 大和

工学部環境応用化学科 多田 美香 研究室  (教員の役職及び学生の学年は取材当時のものです)

LAB TALK:多田研究室:多田 美香 先生 × 4年生 安達 大和さん

着実なデータ採取と知識の修得に努め学びの手応えを確かめながら分析研究の成果を。

安達 2年生の時、「基礎化学実験」を受けて、学生の質問に丁寧に答えてくれる良い先生だなという印象を持ちました。
多田 本当? 安易に実験結果や正解を求めてこないように、受講している学生にはやや突き放して話しているつもりだったんだけど…。
安達 水に含まれるマグネシウムイオンやカルシウムイオンの濃度を測るキレート滴定の化学実験でしたが、分かりやすい授業の進め方だと思いましたよ。
多田 その当時使っていた出席簿を見返してみたら、安達さんは出席率が高く、つなぎの作業服で参加した真面目な学生という印象を思い出しました。
安達 それ、工業高校で着ていた作業着なんです。白衣代わりに活用しています。
多田 3年生の研究室選定の際、「基礎研修」で多田研に来たこともあったよね? 安達さんは、この研究室志望って雰囲気じゃなかったけど…。
安達 実は、第3希望で…でも、先生の専門分野が面白そうだと思っていたので、所属できて良かったです。それまで、生命化学反応や生体情報計測に関する専門的な授業を受けていなかったんですが、実験と作業を通して学んでいるところです。
多田 そういう感想、ありがたいです。就職活動の追い込みで大変なさなか、黙々と生体計測に励んでくれているし。
安達 まだ、解析する段階に到ってないですけど。
多田 落ち着いたら、膨大なデータ解析に取り組んでもらいますね。
安達 はい、頑張ります! 多田先生は、研究したい方向性をしっかり定めている学生には親身になって背中を押してくれるので、このゼミで学ぶ上でのやりがいや楽しさに繋がっています。
多田 安達さんは、素直で気さくな人柄だし、人の話によく耳を傾けているなといつも感心しています。そして、自分にとってプラスになると感じた事をすぐに実行する貪欲さと行動力も素晴らしい!
安達 これまでずっと、他人に頼りがちだったなと反省しているんですが…。
多田 いろいろな意見やアドバイスを参考にしてすぐに行動に移せるのは、学生として良い特質だと思いますけどね。切羽詰まっていたとき、研究室の鍵を忘れて慌てている様子を見かけましたが、そこは私と似ていて親近感もあるし。
安達 それは今後、気を付けたいと思います…。
多田 安達さんをはじめ、人間性や才能豊かな人材に恵まれた研究室になって幸せに感じています。

生命化学反応から生体情報を解析する

生命化学反応から生体情報を解析する

多田研究室

生体で起こるフリーラジカル反応や酸化・還元(レドックス)反応などを生命化学反応といいます。生命化学反応は、生体情報の1つであるレドックスバランスの指標、つまりバイオマーカ(活性分子種や蛍光性の生体構成物質)の挙動を観る・測るうえで重要な反応です。例えば、さまざまな刺激に生体が応答してレドックスバランスが乱れると、酸化ストレス・還元ストレス・カルボニルストレスなどに変化します。これらのストレスは疾病の原因になる一方で、生命活動を維持するために必要になります。何事もバランスが大切です。

多田研究室

多田美香 准教授

学  位:博士(工学)
研究分野:ライフサイエンス・生命化学反応(カルボニルストレス反応、フリーラジカル反応など)・生命体情報計測・食品科学
教員・研究室サイト

多田美香 准教授

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