HOME > 気づく → 変わる[研究室対談] > 地震地盤工学研究室:河井 正 教授 × 早坂 匠史
地震地盤工学研究室(2026年10月発行 広報誌「工大広報 No.323」より)
※教員の役職及び学生の学年は取材当時のものです
LAB TALK:河井 正 教授 × 早坂 匠史 さん
砂の地層を模した実験装置でせん断特性や強度を推定し
地盤の安全な状態を知る糧に。

早坂さん 入学直後に少人数のグループを作って交流を深める本学のセミナー制度で、私たちの担当が河井先生でした。人生を送る上で何が大切か、深いお話を聞けたのが今でも印象に残っています。
河井先生 1年生の時からのお付き合いですね。この分野の研究に進んだのはどういうきっかけ?
早坂さん 最初は漠然と、土木分野の進路なら就職がしやすいのかなとしか考えていませんでした。
河井先生 私の学生時代と似たようなものかも…。早坂さんは、とにかく“オレンジ色”。講義で教壇に立つと、すぐ目に止まる派手な学生という印象です。
早坂さん スクーターで通学しているんですが、暗い中でも安全に走行するためにオレンジ色の上着を着ていて、脱ぐのが面倒くさくてそのまま講義に出たのが習慣になりました。
河井先生 パッと見ただけで出欠確認ができるので便利でした。早坂さんは、砂地盤中のせん断応力の推定方法の研究に取り組んでいるんですよね。
早坂さん はい、地盤中に土圧計を2個ペアでセットして、計測値の差分からMohr円という理論的な考え方を使って計算したせん断応力が、地震中の地盤内部の状態を把握するために使えそうなことを確認しました。
河井先生 私が外部の仕事で簡単な実験を試したところ、ことのほかうまく現象を観察できたので、早坂さんに勧めました。
早坂さん ありがとうございます。
河井先生 地盤の中で何が起きているかを観察するための模擬的な装置を作り、物体内部のある面と平行方向に、その面にすべらせるように作用する“せん断応力”を推定できる実験なので、頑張って取り組んでください。
早坂さん 器用な方ではありませんが、実験装置の作成を進めます。
河井先生 オープンキャンパスの模擬実験で使用した振動台も、期日に間に合わせてちゃんと完成させてくれたので、心配は全くしていないですよ。そういえば最近、一緒に釣りに行ってないですよね。
早坂さん 前回からだいぶ間が空いてしまいましたね。先生は、趣味の方でもお忙しそうですから。
河井先生 最近は熊が怖くて釣りには行っておらず、テニスばかりしていますからね。早坂さんもスポーツマンの印象がありますよ。
早坂さん 高校まで野球をやっていて、今はライフル射撃に熱中しています。
河井先生 それはすごい!
土の挙動を数値モデルで予測・検証し
耐震設計に役立てる
地震地盤工学研究室
普段あまり気にしないと思いますが、我々は「土」の上で生活をしています。橋やビルさらには原子力発電所施設などの重要な構造物もやはり地盤や岩盤の上に建設されます。日本は地震が多い国なので耐震設計は欠かせませんが、土という材料は形が決まっておらず粒粒の集合体という特殊な材料なので、数値解析によって地震時の変形の大きさを評価し構造物に与える影響を検討する必要があります。土の挙動は複雑なので、数値シミュレーション結果の妥当性を検証するために実験や数値解析などを行っています。

河井 正 教授
学 位:博士(工学)
研究分野:地盤の変形予測に関する解析的・実験的研究とその実用化
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