総合教育センター
大木 葉子
子どもの読み物の無限の可能性をひらく
児童文学は「子ども向けの簡単な読み物」とみられがちですが、実はそこには時代思潮や子ども観、思想・哲学・文学状況が色濃く反映されており、文化的に非常に興味深いコンテンツです。そうした児童文学の持つ可能性と歴史的な意義、メディアとしてのあり方を様々な視点から研究しています。

学位
博士(文学) 東北大学2017年
略歴
2018年4月 - 2020年3月 | 仙台白百合女子大学 講師 |
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2020年4月 - 現在 | 東北工業大学 総合教育センター 准教授 |
研究分野
近代文学、日本近代児童文学
担当科目
- スタディスキルⅠ・Ⅱ
- 現代メディア論
研究テーマ
日本児童文学史の研究
子どもの読み物には、その時代ごとの時代思潮が色濃く反映されています。そうした子どもの読み物の歴史的な変化を分析することで、現在に生きる我々の立ち位置を振り返り、捉えなおす契機を探っています。
『赤い鳥』研究
『赤い鳥』は大正期から昭和初期にかけて発行された児童雑誌で、日本の近代児童文学の確立に大きく貢献した雑誌です。そうした『赤い鳥』のもつ意義や可能性を研究するとともに、雑誌メディアという側面に注目して分析を進めています。
新美南吉童話の研究
新美南吉は大正期から昭和初期にかけて活躍した童話作家で、「ごんぎつね」の作者として知られています。教科書に掲載されることも多い新美南吉作品の文学性、同時代的な意義について研究をしています。