建築学部 建築学科/環境・設備
建築環境学研究室
建築環境における人間の心理・行動特性に関する研究
建築環境における人々の行動特性や心理的評価を扱う環境心理・生理分野の研究を行っています。この研究分野では、環境を利用する人間側の視点が特徴で、アンケート調査や行動観察調査などの人を対象とした調査手法により研究を進めます。建築環境工学の観点から、人を取り巻く様々な環境要素を取りあげ、対象環境の特徴とその場所を利用する人々の属性による相互の関連について明らかにし、人間を中心とした環境創造を目指します。

学位
博士(工学) 広島大学2007年3月
略歴
2007年4月 - 2009年10月 | 安田女子大学 家政学部 生活デザイン学科 助手 |
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2009年11月 - 2010年7月 | 広島大学 若手研究人材養成センター 博士研究員 |
2010年8月 - 2019年8月 | 株式会社JR東日本建築設計 |
2019年9月 - 2022年3月 | 東北工業大学 工学部 建築学科 講師(2020年4月 建築学部 新設) |
2022年4月 ‐ 現在 | 東北工業大学 建築学部 建築学科 准教授 |
研究分野
都市・建築空間の環境性状と利用者の心理的評価・行動特性に関する研究
担当科目
- 建築学の数学
- 建築概論(オムニバス)
- 建築CAD
- 建築環境工学概論(オムニバス)
- 音・光環境
- 都市環境(オムニバス)
- 環境心理行動学特論(大学院)
研究室所属学生の卒業研修(論文/設計/制作)
- 都市環境における視覚的な賑わいの印象形成に関する研究~東北地方における駅前空間を対象として~
- 施設周辺環境における歩きたくなる要素の心理変化に関する研究
- 大学キャンパス内建物のゼロエネルギー化に関する研究
業績
被験者の撮影写真における選好景観特性の分析
人々に選好される地域景観を明らかにする手法として、任意に撮影された景観写真の分析による手法を提案しました。写真の撮り方を示す「構図」や選好した撮影対象の内容を示す「景観構成要素の面積」によって、選好景観を定量的に捉えられることを明らかにしました。
著書
選好景観に対する被験者の心理的評価に関する分析
地域景観に対する自由記述回答による評価と評定尺度法であるSD尺度によるイメージ評価の関連について分析を行いました。地域景観の特徴をより自由度が高く表現できる自由記述による回答内容によって、SD尺度で捉えきれない構成要素の内容や特徴を明らかにしました。
論文
大空間における暑さ対策技術および温熱環境制御に関する研究
鉄道駅コンコースや組み立て工場といった大空間を有する生産施設を対象として、温熱環境の実態把握や、暑さ対策技術の効果について研究しています。夏季に屋外よりも室内空間の方が暑くなることはあまり一般には知られていないが頻発している事象であることから、設計技術によって快適な温熱環境を構築することを目的としています。