建築学部 建築学科/構造
損傷制御システム研究室
地震の特性を解析し揺れに強い建物をつくる
地震は建物に対して破壊的な力を及ぼします。地震の特性を把握し、建物の揺れを予測し、計測、実験、解析を通して被害を受けない建物や揺れない建物を作って生活を守る方法について研究しています。

学位
博士(工学) 東北大学1997年3月
略歴
1997年4月 - 2009年3月 | 東北大学 工学部 建築学科 助手・助教 |
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2009年4月 - 現在 | 東北工業大学 工学部(現 建築学部) 建築学科 准教授・教授 |
研究分野
建築物の地震応答・損傷の制御
担当科目
- 鉄筋コンクリート構造
- 骨組の力学Ⅲ
- 耐震設計法
研究室所属学生の卒業研修(論文/設計/制作)
- 高層免震試験体の地震波加振実験による高次モード共振の検討
- 同調マスダンパーを用いた免震建物の長周期化と地震時加速度低減
- 高層ピロティ建築物の鉛直設置したダンパーによる全体曲げ変形制御
研究テーマ
免震建物の地震応答制御システム
免震構造は地震力を小さくできる構造ですが、ゆっくりと揺れ、振幅が大きくなってしまうため、巨大地震では擁壁やストッパーへの衝突が懸念されています。建物の揺れをコントロールして抑えるシステム(ダンパーなど)の開発を、実験やシミュレーション解析を通して考えています。
超高層ビルの揺れを抑える技術
超高層ビルは地震の力を受け流す、耐震性の高い建物ですが、近年、巨大地震などによる長時間のゆっくりした大振幅の揺れが問題となっています。柱などの疲労損傷、家具や設備の破損、恐怖によるパニック、避難方法など多くの課題が懸念されています。
高層ピロティ建物の地震応答制御
1階が店舗や駐車場などで広くて柱・壁が少なく、2階以上は事務所や住宅となっていて壁の多い建物をピロティ構造と呼びます。このような建物は社会的ニーズが高いのですが、地震時は1階に変形が集中して被害を受けやすくなる問題があります。ダンパーを縦に設置するなどの工夫で、利便性と耐震性の両立を検討しています。