建築学部 建築学科/計画・設計
保全型地域計画研究室
まちの中にある宝を見つけ地域に根差したまちづくりを実践
まちづくりに必要なことは、今のまちに何があるかを知ること。本研究室では、地域資源(=まちの宝)を抽出しつつ、地域の人との関係を築き、まちづくりへと広げていきます。例えば、地域住民と協力して空き家を掃除しつつ、改修案を提示することも、まちを理解するための一つのプログラム。なかでも、歴史的環境・文化的景観をいかしたまちづくりに力を入れており、地域資源を再発見することを目的に、歴史的な町並みや文化的な農村景観の調査を続けています。目の前に広がる景色の中で少しでも気になること・ものがあれば、そこから学びの世界が広がります。

学位
博士(工学) 筑波大学2010年3月
略歴
2010年4月 - 2011月5月 | 筑波大学 システム情報工学研究科 研究員 |
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2011年5月 - 2015年3月 | 神戸芸術工科大学 デザイン学部 環境デザイン学科 助手 |
2015年4月 - 2019年3月 | 東北工業大学 工学部 講師 |
2019年4月 - 現在 | 東北工業大学 工学部(現・建築学部) 建築学科 准教授 |
研究分野
地域計画、まちづくり、景観保全、民家研究
担当科目
- 都市計画
- 地域空間計画
- 建築表現
研究室所属学生の卒業研修(論文/設計/制作)
- 中山間地域における文化的景観保全に関する研究
- 歴史的市街地における地割りの変遷と路地空間に関する研究
- 東北地方における屋敷林の構成とその保全に関する研究
著書
景観史にみる地域資源『関東地方の屋敷林』ほか
- 『関東地方の屋敷林』(中央公論美術出版、2016)
- 『民家再生のはじめかた』(西山夘三記念 すまい・まちづくり文庫、2018)
- 『日本の建築文化事典』(丸善出版、2020)
- 『民家を知る旅』(彰国社、2020)
論文
- 「明治期の関東地方における屋敷林の樹木構成パターンとその分布」(日本建築学会計画系論文集2009)
- 「古民家再生を通して考えるまちづくり・むらづくり」(農村計画学会誌2014)
- 「戦時下における日立製作所の社宅街と内田祥三の住宅地計画」(日本建築学会計画系論文集2015)
受賞
日本造園学会賞
2017年日本造園学会賞・著作部門『関東地方の屋敷林』(中央公論美術出版2016)
報告書
町並み調査報告
- 真壁の町並み(桜川市教育委員会、2006)
- 三木の町並み(三木市文化遺産活性化実行委員会、2014)
- 奄美の里山と民家を探る(筑波大学里山居住研究会、2014)
- 地下鉄薬師堂駅・薬師高砂堀通り周辺地区における地域資源調査業務 実施報告書(仙台市若林区、2018)
制作・展示・企画
民カフェ・蔵カフェ・地図づくり
- 仙台市最古の民家の改修「民カフェ」の開催(2019〜継続中)
- 国指定重要文化財の蔵の活用企画「蔵カフェ」の開催(2018〜継続中)
- 太白区生出地区・地域資源抽出マップの制作(2018〜継続中)
- 農家の小屋の改修「空き家の小屋を地域交流拠点へ改修プロジェクト」(2016〜継続中)
- 店舗兼住宅の改修「川内の家・喫茶店改修プロジェクト」(2016)
- 農家景観復原模型(重要文化財洞口家住宅):洞口家および名取市へ寄贈(2015)
社会活動
- 仙台市景観総合審議会 委員(2018.4~)
- 日本造園学会賞公募推薦幹事 幹事(2017.11~)
- 日本建築学会(2006.4~)
- 日本民俗建築学会 (2006.4~)
- 日本造園学会 (2006.4~)
- 農村計画学会 (2006.4~)