挑戦し続けることで可能性も開花
現場をリードする女性技術者に
大学時代はしっかり勉強しながら、クラブ・サークル活動にも力を尽くしました。女子部員の前例がマネージャーだけだった準硬式野球部に初のプレイヤーとして入部。大学祭実行委員では協賛金を交渉し、コミュニケーションの大切さも学びました。幅広く挑戦し、自分の可能性を広げることができたと感じています。
通信建設業に興味があり、女性が技術者として活躍できる企業として志望したのが現在の職場。営業や総務など各部署に多くの女性社員がいて、技術者も少しずつ増えています。入社後3年間で社内での見積もりから入札、受注、施工管理まで公共工事の一連の流れを体験させていただきました。在学中に取得した電気工事士の資格も現場で作業を理解するのに役立ちました。上司や同僚のサポートもあって徐々に主体的に業務を進められるようになり、やりがいを感じています。さらに経験を重ね、現場を引っ張っていける女性工事長になれるように努めていきます。
価値観を変えた学生時代の学び
最先端の技術に触れる日々が刺激
学生時代、LINEと連携させた電子錠を制作したのをきっかけに、ものづくりに興味を持ちました。作ったものを多くの人に使ってもらえることと、新技術に興味があって選んだのがこの会社。現在は新技術の開発に関わる検証作業を担当しています。インフラ構築からアプリ開発まで幅広い分野に携わっていますが、国内外から情報を求め、未知の分野を調べていく作業は大学の研究に通じるものがあります。最先端に触れる経験は新しい発見や刺激が多く、やりがいがあります。
大学は自分の気持ち次第で、やりたいことが何でもできる場。私自身、希望の分野を決めないで入学しましたが「Raspberry Pi」が導入されたことに興味を持って鈴木健一研究室で学ぶようになり、価値観が変わりました。学会で発表させていただいたのもいい経験です。皆さんにも興味のあることを見つけ、深掘りして楽しい学生生活を送ってほしいです。
交流を通して視野を広げた学生時代
災害時でも利用できるネットサービスを提供
パソコンへの好奇心から進んだ工業高校。2年生のときに東日本大震災を経験し、インターネットが情報の共有に役立ったことを知って、大学では「世の中に貢献できる技術を学んでいるんだ」ということを意識しながら情報技術の勉強をしていました。インターネットを利用すれば、どこにいても世界中の情報が得られます。でも、自分の学びがどこでどう生かされるかを知るには、広い世界を見なければいけません。そのため、在学中は他校の学生と交流するなど、人と関わることを心がけていました。
今、4年目となる職場で、いろいろなネットサービスの土台をつくるインフラエンジニアという仕事をしています。ただ作るのではなく、運用しやすいもの、震災などの際に大量のアクセスが来ても耐えられるものなど、よりよいサービスを提供するのが使命。難しいけれどやりがいがある仕事です。
駅舎の電気施工は安全が使命
授業で学んだ知識が基盤に
女性が技術職で活躍している実績に魅力を感じ、この会社を選びました。照明器具や案内表示板など、駅構内の電気を施工管理する仕事です。工程や施工方法の決定、材料発注、予算管理などが主な業務。高所で作業したり重量物を扱ったり、目に見えない電気の工事には危険も伴うため、事故を起こさないことはもちろん、お客さまの安全を何より大切にしています。苦労の末に竣工した時の達成感は大きく、自分が携わった施設を利用するお客様を見ると嬉しくなります。
在学中に受けた電気の授業は今の仕事に直結しています。電気設備の仕様や作業の危険性を理解し、安全に施工するのに欠かせない多くの基礎知識を学ぶことができました。今は努力をすれば、性別や学歴も関係なく活躍できる時代だと感じています。学生の皆さんも在学中、興味のあることには積極的に挑戦してみてください。