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袁 巧微 研究室:袁 巧微 先生 × 加藤 陽向 さん

工学部 情報通信工学科 袁 巧微 研究室  (教員の役職及び学生の学年は取材当時のものです)

LAB TALK:袁 巧微 研究室:袁 巧微 先生 × 4年生 加藤 陽向さん

電磁波の技術を応用した高効率・ワイヤレスの通信技術の革新と送電システムの実現

加藤 これまで、情報系分野のプログラミングを学んでいましたが、ちょっと挫折気味になってしまって…最近、スマートフォンなどで身近に感じているワイヤレス給電に興味が高まり、袁先生の研究室を志望しました。
袁  この研究室でも、電磁波解析用のソフトウェアを取り扱うので、これまで加藤くんが学んだプログラミングの知識は活用できますよ。
加藤 以前、画像認識のAIプログラムに取り組んだことがありました。これまで学んできたプログラミングの知識と、今、自分が興味のある分野が合致しているので、研修では良い方向に進むのではと期待しています。
袁  加藤くんは、「ディープラーニングによるワイヤレス給電用受電素子の最適設計手法」を研究課題にしていますよね。どのような方向性でこの研究を進めていこうと思っていますか?
加藤 ワイヤレスで飛行する小型ドローンとコイル盤で、電力を受送電するための最適な形状を求めるAIのアルゴリズムを組みたいと思っていますが…ちょっとハードな研究になりそうだと感じています…。
袁  エネルギー効率を最大にするために、送受信のシステムをどのような形状にしたらいいのか、電線を何ターン巻けばいいのかを探っていきます。その大きさや距離を割り出すのが非常にシビアなんです。もし、それをAI で解析することができれば、大きなイノベーションになると思うんですよね。
加藤 頑張ります。研究員として企業での経験がある先生にお聞きしたいのですが、研究職と技術職は具体的にどんな違いがあるんですか。
袁  技術職は企業が求めるノルマの達成が第一だという印象でしょうか。研究職は、プロジェクトなどに参加して十分に経験を積んだ上で、自分なりに考え抜いた独自のアイデアを提案しなければいけない仕事です。加藤くんの希望はどちらですか?
加藤  今のところ、電磁波工学分野の技術職として働くことを志望しています。
袁  どんな仕事をしてみたいと思っていますか?
加藤 そうですね、例えば、部屋にスマホを持ち込むだけで自動で充電ができる画期的なシステムなどを手掛けてみたいですね…。
袁  実は、今年1月に中国のIT企業であるXiaomi(シャオミ)が、スマホを持ち歩きながらでも室内で充電できるシステムを発表しているんです! 制御がとても難しい技術で、日本の企業でも開発が進んでいるはずです。私たちも着手してみたいと思っているんですが、加藤くんがやりたいと言ってくれれば、すぐにでも…。
加藤 本当ですか!? ぜひお願いします!

電磁波の技術を応用した高効率・
ワイヤレスの通信技術の革新と
送電システムの実現

電磁波の技術を応用した高効率・
ワイヤレスの通信技術の革新と
送電システムの実現

袁研究室

近年、携帯電話や、テレビ放送、自動運転に欠かせない車衝突防止、ワイヤレス送電など、電磁波が幅広い分野に応用されています。本研究室では電磁波を軸にし、通信及びエネルギー伝送用アンテナの最適設計手法、高効率な通信及びワイヤレス送電システムに関する研究を主に行っています。また、モノづくり体験として、電磁波の “力” を借りて、プラレール・ミニ四駆・ドローン・水中モータなど電池なしで走行できるシステムの設計もできます。

袁研究室

袁 巧微 教授

学  位:博士(工学)
研究分野:ワイヤレス給電技術・電磁界数値解析・アンテナ工学

袁 巧微 教授

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