HOME > 気づく → 変わる[研究室対談] > 藤田豊己研究室:藤田 豊己先生×4年生 佐々木 大雅さん(宮城県涌谷高等学校出身)
工学部 知能エレクトロニクス学科 藤田豊己研究室 (教員の役職及び学生の学年は取材当時のものです)
LAB TALK:藤田豊己研究室:藤田 豊己先生×4年生 佐々木 大雅さん(宮城県涌谷高等学校出身)
人間のように考えて動くロボットを目指して
佐々木 子供の頃からロボット作りに憧れていました。オープンキャンパスでは先輩方の作ったロボットを見て感動して、その時から藤田研究室に入りたい! と、思っていたんです。
藤田 うちの研究室では、毎年「知能ロボットコンテストフェスティバル」に参加していて、オープンキャンパスではその作品を動かして見せていたんです。佐々木さんが研究室に入って作った6脚のクローラ型ロボットもよくできていましたね。
佐々木 ありがとうございます! 私をはじめ、ほとんどの学生がロボット製作初心者な中、先生が頻繁に様子を見に来てくださり、アドバイスをしてくださったおかげです。プログラミングでうまく動かせない部分があったときも、相談するとサラッと的確に答えてくださり、教わった通りに直すと本当に動くようになって。先生ってすごいなと尊敬しています。
藤田 私もイチから研究をしてきたので、みんなの悩みがわかるんですよね。ロボットを作るためには情報電子工学、機械工学、いろんな専門分野を勉強しなくてはいけない。ロボット作りはとても大変で根気がいる作業です。でも、がんばった過程は必ず将来につながる。何より、自分が作ったものが完成して動いた時の達成感と喜びは計り知れないですよね。
佐々木 はい。自分の作ったロボットで誰かが喜ぶとか、ロボットがこういう動きをすることでこんなことに役立つとか、考えるのが楽しいです。完成したものを実際に動かすのも楽しいですし、わが子のようにかわいくて仕方ないです。
藤田 災害現場や事故現場などの危険な場所に立ち入って、人の変わりに作業ができたりと、ロボットには大きな希望がある。佐々木さんが卒業論文の研究で製作したロボットも、そういう可能性を秘めた最先端な研究で、機体の完成度も高かったです。
佐々木 コンテストで作ったロボットを改良していく中で、先生が助言をくださって、6脚の新型ロボットに挑戦しました。今後は大学院に進みますが、それをよりよく動かしていけるように6脚ロボットの研究を継続していきます。将来、世の中の役に立つロボットを作れるように、ロボット工学への知識をさらに高めていきたいと思っています。
藤田 期待しています!
知的サポートできる
ロボット機能の研究をしています
藤田研究室
ロボットの自律行動に必要な視覚機能や環境認識機能など、人間を知的にサポートできるロボット機能について研究しています。移動ロボットの設計や製作、制御・動作ソフトウェアの開発のほか、CCDカメラを使用したビジョンシステムの構築などを行います。
藤田 豊己 教授
1989年東北大学工学部機械工学科卒業。東北大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。電気通信大学大学院情報システム学研究科助手、カリフォルニア大学バークレー校研究員、EUプロジェクト研究員を経て、現職。主な研究テーマは、不整地移動ロボットの開発と環境認識、移動ロボットの視覚機能、人間の視覚特性に関する研究。担当科目は、ロボティクス、制御工学、プログラミング演習IIほか。