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水野文雄講師×4年生 小原敬太さん(岩手県立釜石商工高等学校)

工学部 知能エレクトロニクス学科 水野研究室 (教員の役職及び学生の学年は取材当時のものです)

LAB TALK:水野文雄講師×4年生 小原敬太さん(岩手県立釜石商工高等学校)

ものづくりを通して身に付けた知識や技術

小原 大学で電気・回路関係を学びたいと思い、知能エレクトロニクス学科を志望しました。入学当時からものづくりをする仕事をしたいと思っていたので、その通りの就職先を決めることができてうれしいです。

小原さんが研究室の仲間と「国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト」で最優秀ポスター賞を受賞したデジタル火力調節器

水野 ものをつくるためには材料を揃えたり加工したり、さまざまな工程があるよね。それを面倒くさがらずにフットワーク良く行動できる小原君は、ものづくりに向いていると思うな。
小原 ありがとうございます。好きなことだから、楽しくできているのかもしれません。せっかく大学に入学したので、ものづくりのほかにも、いろんなことにチャレンジしたいと思っていました。学科では、IC製作や薬品を使った実験など、高校とは全く違う学びができて楽しいです。
水野  興味をもって手を動かす、ということがとても大事なんだ。だから水野研究室は、つくることを通して知識や技術を習得していくという方針なんだよ。
小原 たしかに、研究室では「国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト」に出展したデジタル火力調節器など、製作を通して学ぶことが多かったと感じています。
水野 何かを覚えてから行動しようと思うと、何十年もかかってしまうことがあるんだよね。それよりも、実際に作って動かしていくうちに、必要な知識が見えてくると思うので、その時にしっかり勉強すればいいと思うんだ。学生のうちはたくさん失敗をして、そこから多くのこと学んでほしいな。

卒業研究は福祉に役立つ移動トイレを製作

カメレオンの視野(両眼独立視)を体験できる機器。小原さんはオープンキャンパスでこの機器に触れて、知能エレクトロニクス学科への思いが強まったそうです。

水野 卒業研究は順調かな?
小原 はい。歩いてトイレに行けない体の不自由な人のために、逆にトイレが人に近づいてくるという移動トイレの製作をしているんですが、プログラミングが難しいです。
水野  障害物をよけて目的の位置まで移動させるためには、測域センサの既存のプログラムをかなり書き直さなくてはいけないからね。
小原 今はまだコントローラで動かしている状態ですが、ボタン一つで移動できるように試行錯誤しています。
水野 今の研究のすべてが就職してすぐに使えるわけではないかもしれないけれど、将来的には何かにつなげてほしいね。就職先では新しい技術を開発したり、現場の改善をしたりすることが求められていくと思うんだ。もちろんすぐには無理だと思うけれど、長いスパンで考えて、努力をし続けてほしいね。
小原 大学でいろいろなことを学んで、少しずつ成長できた自分を感じているので、これからも目の前にあることを一つ一つクリアしながら、頑張っていきたいと思います。

「小原君は研究室の室長として、細かいところまで気が付くところが信頼できるね」と水野先生

メカトロニクスを医療、福祉に
応用する研究・開発を目指します

メカトロニクスを医療、福祉に
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水野研究室

着用できるコンピュータであるウェアラブルコンピュータや、事故や災害時に迅速に対応できるレスキューロボット、遠隔操作型コミュニケーションロボットなどの開発を行い、メカトロニクスを医療や福祉の支援技術に応用するための研究を行っています。

水野研究室

水野文雄 講師

2000年、名古屋工業大学工学部機械工学科卒業。2002年、東北大学大学院工学研究科博士課程前期2年の課程修了。2005年、東北大学大学院博士後期3年課程修了。博士(工学)。名古屋工業大学寄附講座研究員、名古屋大学寄附講座助手、東北工業大学工学部講師を経て、現職。専門は、生体情報モニタリング用ウェアラブルコンピュータの開発。

水野文雄 講師

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