HOME > 気づく → 変わる[研究室対談] > 田河 育也 研究室:田河 育也 先生 × 4年生 宮崎 大輝 さん
工学部 電気電子工学科 田河 育也 研究室 (教員の役職及び学生の学年は取材当時のものです)
LAB TALK:田河 育也 研究室:田河 育也 先生 × 4年生 宮崎 大輝 さん
次世代の高密度磁気記録および磁気センサーの開発
田河 私たちの研究室では、パソコンやDVDレコーダーに使われているハードディスクドライブ(HDD)など、磁気デバイスの設計や素材の研究をしています。
宮崎 以前から、大量の情報を記録できるハードディスクドライブなどに興味があり、田河研究室を選択しましたが、第一印象は難しい…という感じでした。
田河 研究室では、磁性体の設計から素材開発まで様々な研究を行いますが、とても専門的な分野なので学べる大学は多くはありません。ここで磁気デバイスの基礎や未来を学んでほしいと思います。
宮崎 私は、卒業研究で、ハードディスクドライブの高密度化の限界と、その解決法などについて調べたのですが、専門的なアドバイスだけではなく、研究を進めるプロセスなど、問題を解決する普遍的なことも教えていただきました。
田河 宮崎君は、大学院という進路を選択しましたが、そこでは時代や社会を俯瞰した、より広い視野で研究を行ってほしいと思っています。
宮崎 先生は、いま始まっている第四次産業革命において、情報が資源としての価値を持ち、それを安全に記録できる磁気デバイスが求められている。そのような社会の要求に答えることが重要だとおっしゃっていました。
田河 ハードディスクドライブの性能は、仙台で発明された垂直磁気記録技術とトンネル磁気抵抗センサーにより大きく進歩しました。私たちは、さらなる発展を目指し、次世代記録方式の研究を進めたいと思っています。
次世代の高密度磁気記録および
磁気センサーの開発
田河研究室
パソコンやビデオレコーダーに使われているハードディスクドライブ(HDD)は、現在ではデータセンターの主役であり、ビッグデータや人工知能に欠かせない製品です。HDDの性能は、仙台で発明された垂直磁気記録技術とトンネル磁気抵抗センサーにより大きく進歩しました。我々は、さらなる発展を目指し、マイクロ波アシスト記録、および、熱アシストドット磁気記録など、次世代記録方式の研究を行っています。
田河 育也 教授
学 位:工学博士
研究分野:磁気情報ストレージの高記録密度化、特にビットパターンドメディア方式のメディアの設計についての研究