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菊池 輝 研究室:菊池 輝 先生 × 4年生 菅原 直樹 さん

工学部 都市マネジメント学科 菊池 輝 研究室  (教員の役職及び学生の学年は取材当時のものです)

LAB TALK:菊池 輝 研究室:菊池 輝 先生 × 4年生 菅原 直樹 さん

基礎心理実験を行いながら安全な交通環境を

菊池 人はなぜ移動するのか? 移動したくて移動するのではなく、移動した先で何か活動するために移動しているはず。ならば人が何をしようとして移動するのかを知る必要があるのではないか? それが研究の出発点です。交通調査に心理学を融合させながら、シミュレーターなどを用いて安全で快適な交通環境の実現について研究しています。
菅原 もともと運転などが好きで、先輩から菊池研究室の話を聞いていました。私の研究は、スマートフォンのWi-Fi電波を感知する機器を開発し、特定の地域を訪れた観光客の人数や、時間帯による人数の変化などを調査するもので、女川の観光地を対象に行いました。
菊池 通常、このような交通調査はアンケート調査がメインなのですが、その回答率は多くても40%程度です。しかし、彼が開発した機器を使えばアンケートも何も必要ない。これから様々な可能性を持った素晴らしい研究です。
菅原 機器の開発もさることながら、調査のためのフィールドワークでも多くの収穫がありました。今回の調査のために従業員や観光客の方にお話を伺ったりと貴重な体験ができました。また、女川の事業者様にも定量的に観光客数を把握することで、非常に有用性の高いデータであると感謝の言葉をいただきました。
菊池 将来、車の完全自動運転が実用化される時代が来ます。人はそれに順応できるのか? 新しいテクノロジーは社会にどのような変化をもたらすのか? 20年、30年先を見つめた交通環境の調査と分析が必要です。

基礎心理実験を行いながら
安全な交通環境を分析

基礎心理実験を行いながら
安全な交通環境を分析

菊池研究室

車を運転する際によく言われる「注意しなさい」の「注意」とは何か、注意不足は何が原因で起きるのかなど、心理学を融合させながら、シミュレーターなどを用いて安全な交通環境の実現について研究します。将来、車の完全自動運転が実用化される時代が来ますが、人はそれに順応できるのかといったテーマも今後の研究課題の一つ。車は運転者だけの問題ではありません。個々の交通行動が社会に与える影響を分析します。

菊池研究室

菊池 輝 教授

学位:博士(工学)
研究分野:交通にかかわる意識・態度・行動に関する研究
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菊池 輝 教授

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