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丸尾 容子 研究室:丸尾 容子 先生 × 4年生 齋藤 智輝 さん

工学部 環境エネルギー学科 丸尾 容子 研究室  (教員の役職及び学生の学年は取材当時のものです)

LAB TALK:丸尾 容子 研究室:丸尾 容子 先生 × 4年生 齋藤 智輝 さん

学んだのは議論するおもしろさ、ていねいに進めることの大切さ

丸尾 齋藤君は企業との共同研究を経験することで、きちんと計画を立てて実験を進めたり、期限内に報告書をまとめたりできるようになりましたね。

齋藤 振り返ってみると、僕が取り組んだ研究は、とてもやりがいがあったと思います。例えば、お年寄りは病気の検査や予兆を調べるのに、病院に通ったり、何度も注射をしたりするのは身体に負担がかかります。このような検査が自分の呼気を使って、自宅でも調べられるようになったら、それは画期的です。
丸尾 表面にナノサイズの穴がたくさん空いたチップを使って、おもに肺がんマーカー物質の候補とされているノナナールを呼気から検出することを目指したわけですが、何が大変でしたか。

齋藤 ノナナールを検出するには、ある程度のアルカリ条件が必要なのですが、このアルカリ性の適切な濃度を見つけるのが難しかったです。ただ、先生や大学院生の先輩たちとディスカッションしながら進められたことはとても楽しかったですし、実験の過程を企業の方にきちんと説明できるように、綿密な計画を立てて実行していったので、充実感もありました。
丸尾 「耐アルカリ性多孔質ガラスを用いたノナナール検出チップの研究」に、最初から共同開発の相手である企業の知的財産として取り組めたことも、いい勉強になりましたね。
齋藤 はい。卒業後は車両のメンテナンスに関わる仕事に就きますので、この研究室で身につけた責任感や、一つひとつ積み重ねることの大切さを活かしていきたいです。
丸尾 自分で考え、実行して、人生をやりがいのあるものにしてください。そして、「やりがいのある人生はおもしろい」と、後輩たちに伝えてほしいです。
齋藤 わかりました。

CO2再生エネルギー化の研究

CO2再生エネルギー化の研究

丸尾研究室

人間と東北地方の森林との共生を目指して再生可能エネルギーを生み出す方法としてバイオマスに着目しました。バイオマス発電で生じるCO2を光触媒や微細藻類を用いて循環する技術を研究し、化学で持続可能社会に貢献していくことを目指します。

丸尾研究室

丸尾 容子 教授

学位:博士(工学)
研究分野:ナノ材料を用いた人工光合成、ガスセンサ、環境簡易分析法の研究
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丸尾 容子 教授

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