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中村 琢巳 研究室:中村 琢巳 先生 × 4年生 吉岡 徹 さん・4年生  工藤 さくら さん

工学部 建築学科 中村 琢巳 研究室  (教員の役職及び学生の学年は取材当時のものです)

LAB TALK:中村 琢巳 研究室:中村 琢巳 先生 × 4年生 吉岡 徹 さん・4年生 工藤 さくら さん

地域が生んだ建物の歴史を読み解き、未来へ伝える

中村 地域のシンボルとなっている民家や寺社など、貴重な伝統建築のフィールドワーク、そして図面や古文書などの資料調査を通して、日本建築の価値発見とその価値を高める保存修復、そして適切な活用などに取り組んでいます。

吉岡 フィールドワークで、建築物の観察や図面起こしを経験し、構造の細部を知ることができました。この体験は、将来、建築士として図面を引くうえで、現場を考えた設計などに役立てられると感じています。
中村 設計の基本は、正確な図面を作成することが大切ですが、フィールドワークでの良質な歴史的建造物の実測調査やスケッチが大変良いトレーニングになっていると思います。

工藤 弘前の伝統建築の調査で、建物の調査だけではなく、そこに住んでおられる人々の話を聞けたことが重要でした。伝統的な建物に住む喜びや大変さなど、実際の声を聞けたことは大変刺激になりました。
中村 学生としては、学内の授業だけではなく、調査を行い話を聞くことで、自分たちがかかわる家づくりやまちづくりを実感できるのではないかと思います。
吉岡 私は、卒業設計で、弘前の自然と地域特性に着目した設計を行ったのですが、その基になったのは、地元の樹木医さんの話など、フィールドワークで得た調査体験でした。
中村 これからますます求められるのは、地域の特性を活かした建築です。建築史は、工学の中でとても文系的。設計や施工だけでなく、自然との共生や保存など、興味があるさまざまな方向からのアプローチを試してほしいと思っています。

多角的なアプローチで
伝統建築の価値を見出す

多角的なアプローチで
伝統建築の価値を見出す

中村研究室

古い民家や寺、神社、茶室など、日本の伝統建築における歴史的な価値の分析と、文化財の歴史的な価値を高めるための保存・再生という、2つのアプローチで日本建築史の研究を行います。建築を素材に日本の伝統や文化を学問として学ぶことができ、保存修復などで実社会との結びつきが得られるのも本研究室の特長です。東北は日本の中でも特に多くの伝統建築が残る場所。フィールドワークを通して地域色豊かな建築を学びます。

中村研究室

中村 琢巳 講師

学位:博士(工学)
研究分野:木の文化と職人の技からみた日本建築の歴史
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中村 琢巳 講師

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