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辛島 彰洋 研究室:辛島 彰洋 先生 × 4年生 栁田 琢杜 さん

工学部 電気電子工学科 辛島 彰洋 研究室  (教員の役職及び学生の学年は取材当時のものです)

LAB TALK:辛島 彰洋 研究室:辛島 彰洋 先生 × 4年生 栁田 琢杜 さん

誰もが簡単に使える「呼吸センサ」を目指します!

辛島 今回、呼吸数を手軽に、そして安価に測ることができる呼吸センサの研究を行ってみて、どんなことを感じましたか。
柳田 率直にいって、1、2年生のときに習ったことが、こんなに必要になるとは思っていませんでした。基礎の大切さを実感したというのが1つです。そして、何度も難しい課題にぶちあたって、立ち止まりそうになりましたが、なんとか乗り越えることができてよかったと思っています。

辛島 柳田君は最初、すぐにアドバイスを求めようとしていたけれど、いまは「まず、自分でなんとか解決しよう」という姿勢に変わりました。成長を感じます。
柳田 ありがとうございます。うれしいです。

辛島 呼吸センサというものは、すでにさまざまなものがあります。それらは睡眠時のように安静にしているときだけ測定できるもので、柳田君は歩いたり、走ったりという活動を含めた日常生活をしているときも、身体の動きの信号はキャンセルして、呼吸の信号だけを抽出できるセンサにしたかったわけだから、いろいろと苦労もあったと思います。
柳田 でも「サイエンス・インカレ」※への出場権も獲得できたので、これから、このセンサをより使いやすくしていこうという意欲が湧いてきました。
辛島 心身ともに健康な人というのは、ゆっくりと呼吸をしているということがわかってきています。「呼吸数を測ると、このような身体の状態も分かる」ということがもっと解明されれば、このセンサもさらに普及していくと思うので、安全性も含めて「誰もが使いたくなるセンサ」に仕上げていくことが大切です。
柳田 はい。大学院でもこの研究を続けていきたいと思います。

※サイエンス・インカレ…科学技術イノベーションの推進・持続的発展を目的に、文部科学省が設けた自然科学分野を学ぶ全国の学生が自主研究の成果を発表、競い合う場。

電気電子を使い脳の情報処理や
生体の機能を解析する

電気電子を使い脳の情報処理や
生体の機能を解析する

辛島研究室

3年次までに学んだ電気電子の基礎を、医工学やバイオテクノロジーに結び付けた研究を行います。具体的には、人が安静にしているときも動いているときも、24時間呼吸を計測できる小型の電子機器を地元企業と共同で作ったり、長期的な人のストレスを少ない毛髪や爪で測る方法を探ったりというもの。さらに、工学的な視点から脳の情報を解析するなど、化学と生物の2つの分野で、電気電子を応用した研究を実践しています。

辛島研究室

辛島 彰洋 准教授

学位:博士(情報科学)
研究分野:脳の情報処理や体の健康を維持するしくみの研究

辛島 彰洋 准教授

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