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BAND TOGETHER

VOL.053 坂川 侑希(産業デザイン学科)

こんにちは。産業デザイン学科の坂川侑希と申します。「坂川(サカガワ)」という名字ですが、なかなかに珍しいようで、間違われたり、覚えてもらえなかったりと、未だに苦労が絶えません。生まれは青森県八戸市ですが、ルーツは岩手県九戸郡洋野町(元大野村)で、両親も洋野町出身です。調べてみると、鎌倉時代に戦いに敗れた武士が現在の洋野町の付近に住み着いたのが坂川姓の始まりらしいです。

さて、エッセイということで、研究以外で自分が好きなことについて書きたいと考えていました。洋服、野球、コーヒー、お酒、お肉・・・など好きなものはたくさんありますが、その中でも今回は、ギターとバンド活動について綴ってみたいと思います。

私は15歳からギターに触れ始め、かれこれ15年になりました。最初の頃は、父親のアコースティックギター(Morrisのドレッドノートボディ)を拝借して色々といじくり倒し、段々と飽きてきたところで、「コード(和音)」というものを勉強し始めます。そして、初めて練習した曲が、井上陽水の「東へ西へ」でした。意外すぎる選曲ですが、両親がフォークソング世代で、その影響をモロに受けた結果です。

高校に進学し、同じクラスの友人から、「バンドをやってみないか?」と誘われます。でもバンドといえば、エレキギターが必要です。困っていたところ、バンドに誘ってくれた友人のバイト先である、モ○バーガーの店頭にインテリアとして飾ってあるギターを買わないかという話になり、そのギターが初めて手にしたエレキギターになりました。眩しいほどに赤いFender Japanの99年製ジャズマスター(上の写真)でした。そこから3年間バンド活動に打ち込みました。当時の八戸市にはまともなライブハウスが1つしかなく、「ROXX」と呼ばれるそのライブハウスでの思い出が、高校3年間の青春の全てでした。しかし、自分が本当にやりたい音楽ができていたかというとそんなことはなく、本当はPanteraやKornやSlipknotみたいなオルタナティブ・メタルがやりたいのに、ELLEGARDENやらストレイテナーやら、所謂ロキノン系と呼ばれるバンドのコピーばかりやっていました。輝かしい青春の裏で、鬱々とした気持ちがあったのも事実です。その気持ちを晴らすため、通常のギターに低音弦が1本追加された、Ibanezの7弦ギターを購入し、重く激しい音楽に傾倒していきました。

そしていよいよ大学に進学します。進学した大学は、東北工業大学クリエイティブデザイン学科(現:産業デザイン学科)です。何を隠そう私は本学OBなのです。そして、大学でもバンドを続けたいと考えていたところ、入学式の終了後に、いかつい格好をした集団にサークルへ勧誘されます。こうして入部したのが、フォークソング部でした。当時のフォークソング部は、その名前とは裏腹に、ハードコア・パンクやメタル、エモのような重く激しい音楽ジャンルがメインストリームで、先輩達もそれぞれの音楽ジャンルをバックボーンとするファッションに身を包み、とにかく全てが衝撃でした。そして、色々なことを吸収し、色々な音楽を聞いて、どんなジャンルにも果敢にチャレンジしました。自分自身の見た目の変化も大きく、髪を伸ばし、Dickiesの873にコーチジャケット、Emericaのスニーカーという、アメリカ西海岸スタイルを好むようになりました。大学4年間では、Zepp Sendai(なくなりましたが・・・)のステージにも立ちましたし、2011年には震災の翌月に八戸で凱旋フリーライブを開催し、ROXX(キャパは50人くらいですけど)を満杯にしたこともありました。
大学時代を振り返って1つだけ言えるのは、とにかくたくさんの人にお世話になったということです。音楽もバンドも人がいないと成り立たないと思っています。だからこそ、私が音楽を楽しめたのは、私の周りに人がいてくれたからだと、自信を持って言えます。感謝しかないです。

その後、大学を卒業して札幌市立大学大学院に進学し、修士号を取得、2016年に再び仙台に戻り、東北大学大学院に進みました。そして、フォークソング部時代の先輩とバンドを組み、精力的に活動していましたが、COVID-19により活動を休止。そして今年、約2年ぶりに活動再開を決めました(上の写真は、2018年頃にライブカメラマンに撮ってもらったものです)。バンド名は伏せますが、ジャンル的にはオルタナティブメタル、ニュー・メタル、ミクスチャー・ロック、ポスト・ハードコアのいいとこ取りのイメージで、海外のバンドで言うとDeftones、System of a Down、Linkin Park、Convergeの音楽性がごちゃまぜになった感じですね。機会があれば、仙台市内のライブハウスで会えると思います。その際は、よろしくお願いします。

以上、改めて振り返ってみると、ギターもバンドも私の人生に深く関わっていたんだなと感じます。持っているギターですが、増えたり減ったりで、今メインで使用しているのは、ESP E-Ⅱシリーズのテレキャスターシェイプの7弦、Fender Jim Root Jazzmasterの2つです。下の写真を見ていただければわかりますが、見るからに凶悪な音が鳴りそうですよね。

ところで、バンド(Band)には、「同じ目的・関心を持つ人々の集団」という意味があるそうです。普段の研究でも、ワークショップや共創(Co-Design)、地域連携など、人々が団結し同じ方向を向いてデザイン実践をすることに関わっており、メンバー全員が団結し同じ方向を向いて演奏するバンド活動と一緒だなあ・・・と感じている、今日この頃です。

坂川 侑希 講師

専門は情報デザイン、デザイン認知。2021年度に産業デザイン学科に着任いたしました。デザインという枠組みを超え、様々な立場の人々と共に創造する研究を進めてきました。最近では、デザインするという行為がヒトの認知や非認知能力に与える影響について興味を持ち、実践を踏まえた調査・分析に取り組んでいます。

坂川研究室

モノ・コト・ヒトのインタラクションや仕組みに着目し、観察、アイデア創出、プロトタイピング、テストを繰り返すデザインプロセスを実践しています。また、デザインプロセスに認知心理学の知見を取り入れ、嬉しいな、便利だなと感じてもらえるような、体験や出来事のデザインに取り組んでいます。

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