国際標準化、教育、温泉
VOL.032 岡部 雅夫(経営コミュニケーション学科)
こんにちは、経営コミュニケーション学科の岡部雅夫と申します。
菊地先生からの「海外によく遊びに行っているからなんか書くことあるだろ」というご下命を拝し、「海外に遊びに行っている訳ではないですが、ブツブツブツ・・・」と言いつつも、気軽にたすきを引き継がせていただきました。ところが、いざ書こうとすると、元々、話題も知識も乏しいせいか、何を書けば良いのやらと思い悩んでしまったのですが、言われてみれば確かに、国際標準化に長年携わってきたおかげで、海外にはよく行かせていただき、また、ずいぶん楽しい思いもさせていただきした。
ということで、印象に残っている写真を幾つか紹介することにします。
冒頭の写真は、米国・シリコンバレーの新興住宅街のようにも見えますが、実は、2010年の中国・昆明の新興住宅街です。走っている車はほとんどBMWで、雑然としつつも活気に溢れた周りのアジア的な街並みとは完全に隔絶されているかのようで、印象に残っています。
このようにいろいろと貴重で楽しい経験もさせていただいていますが、会議そのものは、朝から晩まで同じメンバーで膝を突き合わせて議論し、その後は、翌日の準備をするという結構ハードなものです。その一方で、各国の人と一緒になってなにかを作り上げていく作業は、「もしかすると私のやっていることは世界の役に立っているのでは?」(実際は全く役にたっていないのかもしれないのですが)という気にもさせてくれ、ストレスとは無縁で、ある種の高揚感があります。その高揚感に惹かれ、何十年も国際標準化に携わり続け、「私の専門は国際標準化です!」と胸を張って言えてしまう強者が何人もいます。ただし、私の場合は、何事も極めることなく中途半端にしてしまう性格が災いしてか、とても自分の専門は国際標準化ですとは言えません。
何事も中途半端にしてしまう私にとって、「あなたの専門は何ですか?」という問は鬼門です。経営コミュニケーション学科では主としてICT(情報コミュニケーション技術)関係の講義を受け持ち、「ICTの仕組みではなく、ICTを社会やビジネスにどう活かすか」を教授していますが、実際のビジネスとなると話は変わり、そういうことが得意ではないから大学の教員をやっているというのが正直なところかもしれません。本学にお世話になってから早5年目になりますが、教育に関しては、自分は何を教えるべきか、自分に何が教えられるかに関し、未だに、悶々としています。
それを見越してか、最近は研究室の学生が「先生は、何をやっているか、何を考えているか、サッパリ分からないが、ストレスが溜まってそうだ。」ということで、気を使ってくれて、何も言わなくても、飲み会等をセットしてくれることも多くなりました。
とは言え、日々のストレスを発散させる一番の方法は、何と言っても温泉です。着任依頼、米沢八湯から恐山までおそらく100ヶ所近くの温泉施設を巡りました。中でも、手軽に行けてお気に入りなのが、秋保温泉・市太郎の湯です。最近は、特に用事がない限り、ほぼ毎週末お世話になっています。この温泉につかって「あぁ~、やっぱり東北の温泉は最高だなぁ~。まあ、いいっか。」ということで、すべてを忘れ、ストレスを発散しています。実は単に問題を先送りしているだけで、これが一番の問題かもしれませんが、学生の反面教師となることも教員の重要な役割だということでお許しいただければと思います。
脈絡のない話に最後までお付き合いいただき、有難うございました。
岡部 雅夫 教授
長年、企業の情報システム部門にて情報化を担う一方で、国際標準化にも携わってきました。その経験を、ICT(情報コミュニケーション技術)の仕組みでなく、それをどう社会に活かすかを教えることに活かせるのではという思いから、本学にお世話になって早5年目になります。
岡部研究室
岡部研究室のテーマの基本はICT(情報コミュニケーション技術)の活用です。ただし、学生は、「学生時代にしか学べないことを学ぶ!」をモットーに、それぞれ思い思いのテーマに取り組んでいます。