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私の自己紹介と最近行った国際学会

VOL.026 葛西 重信(知能エレクトロニクス学科)

こんにちは、知能エレクトロニクス学科、環境情報工学専攻の葛西 重信です。よろしくお願いします。私の専門分野は、生物電気化学という分野で、主に臨床診断を目的としたバイオセンサーに関する研究をしています。

さて、リレーエッセイは自分の大学時代、人生の分岐点、心に残っている言葉、自分の研究、今考えていること、趣味、今までで一番面白かったことなどなど何を書こうか迷いましたが今回は、1回目ということで自分の大学時代から今日までの経過を簡単に踏まえて自己紹介を書こうと思います。

大学時代
私の大学時代を思い出そうとすると、講義で先生が話して下さった言葉やなぜかよく眠る学生だった自分を思い出します。まわりの人はといえば夢中になってサークル活動に没頭する人、アルバイトに明け暮れる人、勉強が大好きで図書館通いの人など様々でした。大学という自由な雰囲気が大好きでした。

規則正しい高校時代と比べ比較的自由のある朝の授業開始時刻、自分で選べる履修登録、たくさんの自由時間ができました。サークル活動、アルバイト、図書館で課題を行い、友人との語り合いなど少しずつ自分で計画を立てる楽しみ方を知り始めました。

大学時代、一番印象に残っているものは、最も若くしてまさにブレイクスルーが醍醐味の研究室です。大学3年までの勉強は答えのあるものでしたが4年の研究室では四六時中気になって悩みました。自分で解決したものはほとんどありませんでしたが醍醐味がありました。

 

大学時代(18歳) 1977

 

会社から小・中学校の教員時代
会社に入社して、ビデオ、オーディオ用の厚膜混成集積回路の開発設計を担当しました。自分の開発したものが製品になり、パンフレットに掲載されて非常にやりがいのある仕事でした。地元に戻って仕事をすることが必要になり心機一転、小学校の教員になりました。教えることの難しさ、生徒に対する責任などこれまで苦労してきたこととは全く別の世界がありました。その後中学、高校の数学、工業の免許を取得し中学校の数学の教員になり、大学院に行く機会を得ました。

 

最初に赴任した小学校の教え子と会食(2016.11)

 

大学院時代
大学4年時とは違って、2年間一つのことに没頭することを楽しもうと考えました。ここで現在の私の専門分野である生物電気化学の基礎が養われました。自分がもともと関心のあった分野ですがこれまでの既存の知識はゼロという状態での挑戦でした。2年間の研究生活後に、決心して博士後期課程に進学しました。ここでは細胞や生体分子の大きさの単位であるマイクロメートル、ナノメートルのサイズを意識した研究となりました。

研究員から本学教員
さらに研究員として5年間研究機関に勤務後に、本学に勤務することになりました。現在は大学院生2名、4年生4名、3年生9名15名の研究室です。

国際学会発表
私の分野では、年に数回ほど国際学会があり、海外で発表する機会が多いほうです。その中で学会はもちろんですが半日から1日休みがある時に研究者とともに街を歩きます。今回は発表内容ではなく、1日の休みのエピソードの時、ここ3年間に国際会議に行った、オーランド、シカゴ、サンディエゴについて記憶に残っていることについて写真を見ながら思い出して書いてみます。

オーランド
研究者同士の交流の場で南カルフォルニア大学のナラヤン教授とバイオセンサーについてお互いの研究の話をして新たな交流ができました。

 

オーランドの国際会議(2014.5)

 

シカゴ
シカゴは、ニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ人口の都市です。美術館でのゴッホの絵を直接みて、アメリカ4大スポーツのNHLアイスホッケーを観戦し、日本ではできない経験をしました。

 

シカゴ美術館 ゴッホの自画像

シカゴでのアイスホッケー観戦(2015.5)

 

サンディエゴ
サンディエゴでバルボアパークを見学した写真です。きれいな公園で結婚式会場にも使用されていますし、美術館、博物館、動物園など日本にないスケールの公園です。

 

サンディエゴ国際会議(2016.5)

バルボアパーク

 

今回は、自己紹介と最近の国際会議で行ったところについて書きました。海外に行くことで海外の良いところ、日本の良いところが見えてくるとともに研究者同士のネットワークが広がります。細胞のセンシングデバイスに興味がありましたら5号館1階の葛西研究室に是非訪問して下さい。

葛西 重信 教授

大学卒業後、日立関連会社に勤め、小・中学校の教員をして勤務。その後東北大学大学院で博士号を取得し、研究員から本学に勤務することになる。
現在は、工学部 知能エレクトロニクス学科、工学研究科 環境情報工学専攻所属。
専門分野は、「生物電気化学」という分野で、主に臨床診断を目的としたバイオセンサーに関する研究を行っている。

葛西研究室

研究分野:生物電気化学、マイクロバイオチップ細胞を使って環境情報をモニタリングする薬剤、食品、汚染物質などに含まれるさまざまな化学物質が人間の細胞に与える影響について研究しています。電気化学や化学発光などを使って計測するシステムの開発や、バイオセンサーを使った実験を行っています。

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