HOME > 気づく → 変わる[研究室対談] > 電気化学研究室:加藤 善大 教授 × 小野 由騎
電気化学研究室 (2026年7月発行 広報誌「工大広報 No.322」より)
※教員の役職及び学生の学年は取材当時のものです
LAB TALK:加藤 善大 教授 × 小野 由騎 さん
論文の精度を高めながら質疑応答にも備え
研究者を納得させる発表を。

加藤先生小野君は、大学3年生の前期で研究室配属を決める前に、3回くらいこの研究室に見学に来ていましたね。
小野さん加藤先生の研究に関する情報は大学のWebサイトなどを見ればすぐ分かるのですが、先生がどんな方なのかを探りに行っていました。
加藤先生学生たちには、厳しくて怖いって印象があるようですね。
小野さんはい。以前から、自分が開発に携わった製品やサービスで社会のために貢献できる仕事がしたいと考えていました。だから、しっかりと実験に取り組める研究室に入りたいと思い、加藤先生の下で学ぶ決心をしました。
加藤先生そうでした。小野君には学会に何度か同行してもらっていますが、まだ学会発表まで余裕があるはずなのに、怠りなく準備を済ましておきたいという几帳面さを感じていました。私は、何事も期限が迫って、最後に追い込むタイプです…。
小野さん学会発表では規定時間がありますし、論文を事前に読み込んでおきたいんです。質問対策も万全にしたかったのですが、直前で大きな直しを入れたりしましたよね。
加藤先生そうですね。4年生の頃参加した学会では出発直前まで議論を戦わせました。
小野さんでも、先生の指摘は的確だし、結果として賞もいただけたので感謝しています。
加藤先生そうですね。その腐食防食学会でおこなった「PEM水電解用電極におけるCo-Mo酸化物系酸素発生触媒の創製」についての発表が若手講演奨励賞に受賞したのは見事でした。学部生の受賞は滅多にないことです。
小野さん近々、アメリカのシアトルで学会がありますが、そちらの準備は大丈夫ですか。私は研究成果をまとめたポスター発表で、先生は各国から集まった研究者の前で口頭発表ですよね。
加藤先生発表論文もそうですが、英語で質問を浴びせかけられるはずですから、あらゆる想定をして準備をしておかなくてはなりませんね。
小野さんそれは大変そうですね…。私も万全な準備でポスター発表に臨みたいと思います!
加藤先生この学会で得られる経験は、きっと小野君の将来に役立つと思いますよ。
小野さん仕事で成功するために必要なのは何ですか。
加藤先生そうですね、若い時は苦労を惜しまないことでしょうか。そして、周りとの協調性も大切です。
小野さん肝に銘じます。
海水およびアルカリ水を利用した
水素製造のための電極の創製と
その周辺技術の開発
電気化学研究室
将来の再生可能エネルギーのみを利用したエネルギーシステム確立のため、材料化学・電気化学を駆使してアルカリおよび海水電解用電極の創製を行っています。なかでも、アルカリ電解用電析Ni-Fe-Co-C陰極と電析Co-Zn陽極を用いた電解システムは最高活性を実現しています。

加藤 善大 教授
学 位:博士(工学)
研究分野:電極触媒 表面処理 電気化学測定
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