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電気電子工学科 | NEWS & TOPICS

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電気電子工学科

4年生の卒業論文が佳境を迎えています。

新年を迎え、4年生の卒業論文も追い込みの時期を迎えています。これまでの授業や研究室セミナーで学んできた知識や経験を総動員して、毎日懸命に卒業論文の作成に励んでいます。本年度の卒業論文発表会は、2023年2月24日に予定されています。
本記事では、各研究室での卒論研究の様子をお伝えします。他の研究室の様子についても逐次掲載します。

 

電子機械・ロボット系(中山研究室)

中山研究室では、次世代のユビキタス社会の実現に向け、信頼性が高いアドホックネットワークと、効率的に情報を収集するセンサネットワークについて研究しています。近年では、高齢化社会を見据え、福祉機器に搭載したセンサ情報の解析に力を入れており、足の不自由な方がリハビリ施設で訓練したデータをもとに、IoT歩行車の開発を進めています。 

研究は、これまでに学んできたプログラミング、アルゴリズムの知識を総動員して挑戦していました。一例として、「センサネットワークを利用した姿勢判別」では、新しいセンサデバイスから人体の姿勢データを分析する研究を行ってます。また、「足の不自由な方による歩行車を用いた歩行訓練の歩容解析」では、大量のデータから意味のある情報を見出し、歩容を解析して歩行訓練に役立てたりしてます。その他、「ドローン実機でのセンサデータ収集」では、自作のドローン機体のチューニングに苦労しているようでした。
卒業研究を続け、毎週の研究室ゼミで進捗報告を行い、1年間頑張ってきました。最後の卒業研修発表会へむけて、追い込みを頑張ってください。

 

医工学・バイオ系(辛島研究室)

自分の睡眠がどのくらい不足しているのか知りたい人は多いと思いますが、現代の科学技術で知ることは困難です。睡眠は”時間”と”質”という2つの要素に分けられますが、質を測定することが難しいからです。辛島研究室では、電気電子工学を習得した学生が睡眠の質を定量化する技術の開発を行っています。 

研究では、プログラミングや電子回路の作製など講義で習ってきたことだけでなく、電気電子工学科の学生では経験することがほとんどない脳波、呼吸、脈波、呼気等生体信号の計測・解析にも取り組んでいます。研究を始めた当初は、測定の準備に時間がかかったり失敗したりすることもありましたが、今では手際が良くなり測定の失敗もなくなりました。
卒論発表会まで1か月をきりました。体調に気を付けながら、最後まで粘り強く取り組んでください!

 

光・情報デバイス系(柴田研究室)

柴田研究室では、1つの電子や光子に情報を持たせることができる次世代デバイスに関する研究をおこなっています。新しい機能を持ったデバイスを作るためには、半導体や金属、絶縁体、磁性体などの様々な種類の材料が示す特徴を学んで理解するだけでなく、ナノテクノロジーや電気回路、制御、真空などに関する知識や技術も駆使して実験を行う必要があります。

実際に手を動かして、仲間とともに研究に使用する装置やデバイスを作製していく過程で、装置やデバイスの仕組みを理解していきます。一から自分達で作ることで、トラブルにも冷静に対処して解決できるようになり、課題解決の能力も少しずつ身についてきました。毎日の実験で得られた結果はその日のうちに資料にまとめ、定期的に研究室内で発表します。これを1年間続けることで、コミュニケーションやプレゼンテーションの能力も高まってきていると思います。もう少しで卒業なので、悔いのないように一生懸命頑張ってください。