Interview
with
Graduate

輝く先輩たち

CalTa株式会社
(東日本旅客鉄道株式会社からの出向)

K.S.さん

工学部 知能エレクトロニクス学科
(現:電気電子工学科)
2012年3月 卒業

音響学会での発表経験が
「引き出し」の一つに

現在出向している会社は、JR東⽇本の業務改善・デジタル化を⽬的として2021年に創設されたスタートアップ企業です。私が出向したのは2023年3⽉。JR社内の業務変⾰プロジェクトで行き詰っていた際にたまたまCalTaの存在を知り、厚かましくも創業メンバーの一人に相談を持ち掛けたのがきっかけでした。それまで全く接点がなかったにもかかわらず、親⾝に話を聞き、技術提案をしてくださる姿勢に感銘を受け「私もこんな風に、人々が抱える課題を自らの提案で解消できるような仕事がしたい」と思い、出向を希望しました。
今は技術営業職として、インフラ・建設業界の働き⽅を改善するデジタルツインソフトウェアのご案内や、それぞれの課題に応じたソリューションの提案などを⾏っています。15⼈という少数精鋭で、⼀⼈ひとりの仕事が会社全体の信⽤に直結するため、これまで以上に責任の⼤きさを実感すると共に、自分の提案でお客様の笑顔を創出できることに大きなやりがいを感じています。業界については初⼼者なところもあるため、知識・技術の向上に努め、さらに踏み込んだご提案ができるようになることが当⾯の⽬標です。

卒業生
卒業生

⼤学では合成音声に関する研究をしていました。当時から⼈気が⾼かったVOCALOIDは、予め歌声のパラメータを設定して合成音声を出力しますが、私たちは予めの設定ではなく、⼿の動きによってリアルタイムに合成音声を生成するシステムを研究していました。将来的に失語症等の⽅のコミュニケーション⽅法としても有効だと評価していただき、⽇本⾳響学会で発表する機会にも恵まれました。当時はプレッシャーに押し潰されそうでしたが、この経験は今の仕事でシステムの提案を⾏う際にも⽣かされているように思います。在学中は東⽇本⼤震災や家庭環境の変化で⼤変なことも多々ありましたが、先⽣にはその度に公私とも⽀えていただき、今も感謝しています。
学⽣時代の経験や⼈との付き合い⽅は、社会での模擬練習みたいなものだと思います。社会⼈になって初めて「学⽣時代に経験をしていてよかったな」と感じることも多いです。引き出しをたくさんつくっておくことは社会⼈として決して損にはならないので、やりたいこと・興味のあることにはどんどん挑戦し、めいっぱい楽しみながら経験を重ねていってください。

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