Muchu!

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私が今、夢中に...

N.A.さん大学院 ライフデザイン学研究科 デザイン工学専攻

学部4年次の卒業制作で地元・南三陸町を対象地とした「自然の中の子どもの遊び場」を制作したことがきっかけでもっと子どもに関係する研究がしたいという気持ちが強まり、大学院への進学を決意。来年、二級建築士の資格取得を考えているので、勉強時間を確保するため今のうちに就活にも少しずつ取りかかりながら、研究活動に力を入れています。

子どもたちの笑顔に
あふれたまちをめざして

女子学生

きっかけは学部4年次の卒業制作
気付きも多い研究活動

もともと子どもが好きだったので、学部4年次の卒業制作では子どもが快適に過ごせる空間をデザインできないかと、試行錯誤を繰り返しました。初めは保育所や児童館などがあれば、と思ったのですが、対象地域に設定した南三陸町は農地が多く、先生からは「景観を乱しかねない」と厳しい指摘をいただくことも。設定した課題を解決するためには「子ども」の行動だけでなく、子どもたちを取り巻く環境やその地域の特性、歴史、習慣などさまざまなことを考慮しなければならないのだと気付き、研究の奥深さやおもしろさを感じました。今までだったら「関係がないから」と目を向けなかったようなことにも関心を持ち、自分の知識として吸収できるようになったのは、こうした研究活動での経験が大きく影響していると思います。

子どもたちの行動を科学し
まちづくりに活かしたい

大学院では「子どもの道草行動から見たまちづくりのあり方」をテーマに研究を行っています。現代の子どもたちは塾や習い事に割く時間が多かったり、友達とゲームをして過ごしたりと、自然と触れ合いながら遊ぶ機会が少なくなっています。特に東日本大震災以降はまち中から樹木が減り、立ち入り禁止区域もあったりと遊び場が制限されています。卒業制作では遊び場を「つくる」ことでこの課題を解決しようとしましたが、今はさらに深掘りし、周囲の環境が子どもたちにどのような影響を与えているのかを子どもたちの「道草行動」から考察しています。夢は地元・南三陸町に子どものための空間をつくること。研究で得た知識・経験を子どもたちにとって過ごしやすいまちづくりにつなげ、子どもたちの笑顔にあふれるまちをつくっていきたいです。

女子学生

在籍数が徐々に増加
女子も学ぶ大学です

理工系人材のニーズが高まり「就職に強い」「教育内容が充実している」「研究分野の専門性が高い」と、東北工業大学を選ぶ女子学生は年々増えています。2023年5月現在の女子在籍者数比率は18.0%で、10年前と比較すると約5%増加しています。

10年で約5%UP! 2013 13.1%→2023 18%