
建築学専攻
Graduate Department of Architecture
建築学専攻で何ができるか
建築学は人間科学と自然科学の壮大な結合として成り立っています。建築家は社会と自然とそして居住空間との関わりを絶えず追求して、建築や都市を作り上げてきました。本専攻では、芸術文化史、造形デザイン、住環境学、都市環境学、材料科学、構造工学等、建築の創造性の裏付けとなる研究分野を、「建築史・意匠」、「建築・都市計画」、「建築環境工学」、「建築生産工学」、「制振構造学」の5つの分野に振り分け、大学院生が多岐に亘る建築の基礎を身につけ、創造性を育むことができるような環境づくりを目指しています。前期課程において修士の学位を取得するために必要な研修には、修士論文を選択するコースと、修士設計を選択するコースがあります。また、在学中に一級建築士の受験に必要な2年の実務経験のうち1年が認められるカリキュラムや建築士や技術士を目指した「プロフェッショナルコース」の設置など、資格取得にむけたさまざまなサポートも展開しています。
建築学専攻 AEGGポリシー
◎ 教育方針・養成する人材像
本専攻では、学部教育で修得した建築学の知識と技能をさらに深化させ、より実務的で専門的な知識と技能、高い倫理観、そして地域社会・国際社会に貢献しようとする高い志と即戦力を備えた建築技術者・設計者・研究者の育成を目指す。
A 入学者受入の方針
建築学の基礎的な知識と技能を有し、かつ本専攻が有する5分野のうちの一つの分野の専門性をさらに高めようとする強い意欲と、大学院で学ぶ目的意識、さらには将来の高い目標と夢を持つ学生を求める。また、修了後は建築技術者・設計者・研究者として東北地方や全国、さらには国外で活躍し、社会に貢献する意欲を持つ学生を求める。博士後期課程に進学し、より高い専門性の修得を志す学生も希望する。本学規定に沿った学力試験および面接試験により選抜する。
E カリキュラム編成・実施の方針
1.博士(前期)課程
1年次では専門科目の履修と並行して研究(設計)のための基礎的調査等を実施する。2年次では修士学位論文(設計)の完成に向けて取り組む。各分野にあわせた必須の科目と関連科目の履修が可能なように選択制のあるカリキュラムを編成している。
2.博士(後期)課程
建築学分野について、研究者として自立して研究活動を行うために必要な、又はその他の高度に専門的な業務に従事するに必要な高度の研究能力及びその基礎となる豊かな学識を養うことを目的とする。
3.付記
本専攻は、インターンシップを含む指定科目の履修と単位取得を経て、一級建築士受験に必要な実務経験2年のうちの1年分に相当すると認定されている。また、社会人も受講可能な「プロフェッショナルコース」を設置し、実践的で最先端の知識・技能が修得可能な科目を網羅している。社会人の履修者は、このコースの受講と単位認定により、将来の在籍期間を短縮することが可能となる。
G 学生の指導方針
建築技術者・設計者・研究者に必要な①自然科学と人文・社会科学の統合学問としての建築学の知識、②高い倫理観と高度で専門的な知識・技能、③地域社会・国際社会に貢献する意欲、以上の力と意識の涵養を図る。インターンシップや学内外で展開される課外活動を含めた専門的、実践的、かつ個別的な指導を専攻として組織的に行う。
G 学位授与方針
特に「建築史・意匠」、「建築・都市計画」、「建築環境工学」、「建築生産工学」、「制振構造学」のいずれか一つの専門分野の学修を深め、確かな知識・技能を身に付ける。学位(修士・博士)取得と修了にあたっては、中間発表、最終成果物の提出および公開発表会を経て組織的・客観的に判定する。
◎ 身に付けておくことが望ましい科目
当該分野に関わる基礎的専門科目及び英語。
教員紹介









竹内 泰 准教授TAKEUCHI Yasushi
学位:修士(工学)
研究分野:建築史・意匠分野
実務を前提とした地域固有の建築設計と都市空間の研究



中村 琢巳 講師NAKAMURA Takumi
学位:博士(工学)
研究分野:建築史・意匠分野
伝統素材と職人技術からみた日本建築の歴史
