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学長メッセージ集

No.19:将来の仕事、職業選び - 就業体験(現業実習やインターンシップなど)のススメ
    

2017.1.31 

 

先に今回の1月末に発行された「工大広報」冬号(No.284号)に、就活を本格化する学生諸君へのメッセージが掲載されています。私は、「就職は皆さんが人生を過ごす舞台を設定することであり、やりがいを感じる舞台であることが重要なポイント」と記しました。

では、その舞台をどのようにして探ればいいのでしょうか? その点についても「工大広報」には多くの教員からの助言があります。事前に準備を怠らないことが肝要なのですが、自分がやりがいを感じる仕事を見つけることが大切と思います。それはひとり一人別であって良いわけです。  
私の一例を紹介しましょう。私は中学時代にやりたい仕事として土木系公務員と決めました。そこで工業高校の土木科に進学し、卒業時には公務員になる直前でした。ただもう少し勉強してみたいという希望が出て、親の了解を得て本学土木工学科に進学したのです。
その後は、希望通り土木工学の勉強を続けましたが、高校時代に取得した資格を生かして測量関係のアルバイトに多く従事しました。高校時代の同級生の世話で、ブロック積みによる擁壁工事など多くの施工現場の作業員も経験しました。夏休みには、札幌市役所の下水処理場建設現場の飯場(作業員の仮設住宅)で一カ月間、市役所の仕事を体験したり、春休みのたびに地元の役場の土木課でいろいろな役場の仕事も経験しました。考えてみると、それらの一つ一つは今で言うインターンシップや現業実習と同様の活動を、大学一年次から体験したことになります。

結果として、1)測量の仕事は、地図を作る作業で多くの土木工事の始めに必要でその重要性は良く分かりました、2)多くの施工現場で作業員の労働の体験は、卒業後は監督員という立場になるので、作業員の苦労がわかる監督者になれる点でよい経験でした、3)公務員の仕事は、地域の方と密着して人々の役に立ち、尊い仕事、などと感じましたが、一生の仕事という点で「これでいいのかな?」と考えさせる体験でした。
私の卒業の頃は、超売り手市場で、関東地域の市役所や会社から担当者が本学に来て試験を実施するという方法で、どんどん内定者が決まっていきました。そのころ、卒業論文のための活動も始まり、実験系のテーマだったので、電気部品を組み立てる測定器の試作の毎日を過ごしていました。電気の苦手な私は、回路図はもちろん、配線図など書けるわけがなく、ましてや電気部品の購入などできない状況でしたが、同じ研究室に電気工作の好きな学生がいて、彼が配線図と購入部品のリストをまとめ、はんだごてなども教えてくれました。
卒論の締め切りが近くなったころ、その試作器(実は波高計なのですが)が初めて水の波を記録しました。それは感動的で、達成感はこれまで経験したことがないものでした。卒論のために始めたその活動が、今のような職業を一生の仕事と考えた瞬間だったように感じています。

振り返ると、モノ作りは子供の頃から好きで、遊ぶ道具なども自分で作りました。自分の適性というのは、自分の好きなことと深くつながっていると感じます。仕事と趣味は分けて生きている人がいるのは確かですが、私の場合は、好きなことが仕事につながったと感じています。
大学の休みなどを利用した、できるだけ若い学年での就業体験は、一生の仕事を選ぶ職種研究におススメします。

                                     平成29年1月31日 東北工業大学 今野 弘



                                      

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最終更新日 2017年4月19日