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宮城 全学長通信バックナンバー

第36回:学長通信を終えるにあたって

2016.2.19

3月の学位授与式の式辞を「学長通信」として掲載する予定ですが、今月の「学長通信」は私の東北工業大学での3年間の実質的な最後のメッセージになります。「学長通信」には私が感じ、思っていることを表現してきました。同僚の教員には、日頃、東北工業大学のアクティビティーを「発信」することの必要・重要性をお話している関係上、ひと月に一度、私からも発信することを自分の任務として課してきました。文才のない身にはなかなか大変なことでしたが、とにかく続けることができました。お読みになった方から感想をいただくこともあり、その方々には心から感謝しています。

「学長通信」は上記の他に、学生として、教育・研究者として、あるいは一社会人として、自分自身の過去を振り返り、それから得たことを学生、若い教育・研究者、あるいは社会で働く人に何かの参考になるようなことがあれば、という趣旨もありました。大学の長をさせてもらっている今、必ずしも徹底できたわけではありませんが、自分の持てる力を悩み、苦労している学生のために費やしたいという考えをいつも持っていました。その意味で、私の経験から、第31回で書きました「未来を信じて」(http://www.tohtech.ac.jp/outline/president/news/150918%20/index.html)で述べたように、夢はどんな困難な状況、どんなつらい環境の中にあっても持ってもらいたいものです。夢はすぐに実現するものではありません。すぐには実現しないにしても、忍耐強く持ち続けることが大切です。夢は筋が良ければ、今すぐでもなく、自分自身の力によるものでもなく、いつかは実現するものであると私は疑っていません。

私は根っからのエンジニアと思っています。そして人のために働くエンジニアという言葉にも憧れています。ただ、現在の私の置かれた立場は教育者としてのウエイトが大きいものです。その時にいつも思い出すのは、孔子の「論語」の學而編の中のメッセージです。

吾(われ)日に吾(わ)が身を三省(さんせい)す、人の為に謀(はか)りて忠(ちゅう)ならざるか、朋友(ほうゆう)と交わりて信(しん)ならざるか、習わざるを伝えしか。
(私は毎日、何回も何回も自分の行いについて反省している。困っている人の相談にのって、真心を尽くしていただろうか。友達と接していた時、本当に誠実だったろうか。自分が良く理解しないままで、人に伝えたことはなかっただろうか)

大学教員は、持てる知識、経験の上で、意識する、しないに関わらず、学生より常に優位に立っています。教員は学生がまだ分からいことを先輩として教えることができるからでしょう。しかし、最も大切なことは学生の特性を引き出すことが任務です。更にはそのこと以上に学生から学ぶべきことも山ほどあるものです。教員はもっともっと謙虚にならなければなりません。今は角張っている石が、光輝く宝石になる確率は大変高いものです。

この稿を終えるに当たり、これまでに私の書いた文章を分かり易く校正していただいた広報室(現、入試広報課)と今は闘病の中にあるEさんに心から感謝します。校正に、なるほどと思うことが多くありました。

本学教員による特色あるリレーエッセイ(http://topics.tohtech.ac.jp/essay/)も始まりました。お読みいただき、東北工業大学や教員に親しみを感じてくれれば幸いです。

東北工業大学はその建学の精神として、「わが国、特に東北地方の産業界で指導的役割を担う高度の技術者を養成する」を掲げています。教職員は、自信を持って、大学創立の当初の精神は今こそ高らかに唱えることが必要でしょう。そしてその精神のもとに学んだ学生は、自然環境に恵まれた東北で働き、東北で起業し、東北をそして日本を精神的にも、経済的にも豊かにして貰いたいものと思います。

3年間、働き場を提供し、色々なことを学ばせていただいた東北工業大学に感謝します。
東北工業大学は、この4月から新学長のもとで新たな発展に向けてスタートすることになります。残り1か月となる私の学長任期中に、多くのことができるものではありませんが、皆さまの夢を実現に近づけるべく、新学長に引き継いでいきたいと思います。

3年間、どうも有り難うございました。

                              平成28年2月19日 東北工業大学 学長 宮城光信

 

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最終更新日 2017年12月9日