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本学の地域連携シンポジウム「これからの暮らしと地域社会」を開催しました

シンポジウム

本学の地域連携シンポジウム「これからの暮らしと地域社会」を12月7日(金)、仙台国際ホテルで開催し、学生や一般市民を含めたおよそ100名が参加しました。
シンポジウム開催に先立って、「医療・福祉の発展」や「持続可能な社会の発展」などへの寄与を目指して、仙台赤十字病院とパートナーシップ連携協定を締結しました。
本シンポジウムは仙台赤十字病院との連携協定記念として、「これからの暮らしと地域社会」をメインテーマに、仙台赤十字病院 北純 院長と本学教員による、地域や医療、暮らしなどをテーマに講演とディスカッションを行いました。
はじめに、本学の今野 弘 学長より開会の挨拶があり、その後、仙台赤十字病院 北 純 院長より「地域と医療」というテーマで講演がありました。北 院長は、高齢化の進展により、「病院完結型」から、地域社会で治し、支える「地域完結型」へ、さらに、必要なときに必要な医療にアクセスできる(フリーアクセス)「かかりつけ医」や、川上から川下まで提供者間のネットワーク化と、医療・介護の在り方を地域ごとに考えていく「ご当地医療」の必要性を強調されました。これからの地域と医療では、地域包括ケアシステムを念頭に置いた医療、介護、福祉の連携とそのための情報共有、健康維持・増進、保険に関する啓発と実践の活動、および人口減少への対応が重要であるとのことでした。
つぎに、「本学教員による研究・活動紹介」として、環境エネルギー学科 丸尾 容子 教授、安全安心生活デザイン学科 伊藤 美由紀 准教授、建築学科 石井 敏 教授による講演がありました。丸尾 教授からは「「自分で行う健康管理」を目指した分析チップの研究」というテーマで、現在研究中の「病気による呼気の変化」(生体ガス)の紹介がありました。生体ガスと健康の関わりについては多くの報告がありますが、丸尾研究室では“自分で行う健康管理”という観点から呼気の変化に着目した研究を学生と共に日々行っているとのことでした。
伊藤 准教授からは「八木山地区での医療介護連携と福祉のまちづくりを目指して」というテーマで講演頂きました。「仙台八木山防災連絡会」、「医療介護連携の会」、「八木山まちづくりプロジェクト」など八木山のまちづくり活動の紹介があり、単独では発揮できない力も、色々なところと連携して活動することにより、そういう行程や結果を含めて意義があるとのことでした。最後に、石井 教授から「「地域を支える」こと~全国各地の取り組み事例から」というテーマで講演頂きました。“まちづくりの視点からの取り組み”として全国の先進事例の紹介がありました。事例は全て、まちづくりの中に医療があり、福祉もあるということで考えられたもので、“福祉から考えるのではなく、まちづくりの中で位置づける福祉”が大事であるとのことでした。石井教授は、「八木山地域には病院、大学、福祉施設、動物園、ベニーランドなどがあり、また高齢者も子どもも学生も沢山住んでいる。加えて、坂や雪など、困難な地域的・気候的環境があり、こうした不利な条件があることも非常に大事で、ここに何か新しいことが出来る可能性がある。こうした条件を備えたところは少ない。もっともっと出来ることがあるのではないか」と強調されました。
ディスカッションでは会場からの質問もあり、盛況のうちに閉会しました。

パートナーシップ協定締結式の様子

地域連携シンポジウム

ディスカッションの様子