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渡邉浩文先生×4年生 三浦雄也さん(宮城県仙台西高等学校出身)

工学部 建築学科 渡邉研究室 (教員の役職及び学生の学年は取材当時のものです)

LAB TALK:渡邉浩文先生×4年生 三浦雄也さん(宮城県仙台西高等学校出身)

快適で効率的な節電のために必要なこと

三浦 東日本大震災の後、社会で盛んに行われるようになった節電の仕方に疑問がわき、卒業研究では建物のエネルギー消費実態を調査しようと思いました。快適性を著しく欠いてまでの節電がいいのか疑問だったんです。

対談中、「ユーザーにとって有益な付加価値とは」など先生から三浦さんへ質問を投げかける場面が多く見られました

渡邉 適切な室内環境では勉強がはかどったり、逆に快適性を考えないことで体調を崩してしまったり。建物内の環境を考えるときに快適性というものは大切な要素の一つですよね。具体的にどのような実態調査を進める予定ですか?
三浦 実際の企業に協力をいただき、建物の中でどの設備にどのくらいのエネルギーを消費しているのかを細かく調査していこうと思っています。フロアごと、設備内容ごとの消費実態を調べることで、より効率的な節電を実現できると思うんです。

他者の視点に立てるようになった

設計や模型造りは苦手なんですと笑う三浦さん

渡邉 三浦さんは、2年次の授業で出会ったときから真面目に取り組む姿勢が変わらないですね。熱空気環境の授業では、他の学生がレポート用紙1枚で提出する課題を毎回10枚以上提出していたことが印象に残っています。
三浦 高校時代から物理が好きで、物理を生かせる熱空気環境の授業が楽しくて課題も頑張っていました。授業の内容も面白く、渡邉先生の研究室に入りたいと思ったんです。
渡邉 社会の人やさまざまな人たちと触れ合う大学生活の中で、三浦さんは社会性がでてきてさらに成長していますね。自分の考えに対し、他の人はどんな意見だろうか、専門家はどう思うだろうかということを考えられるようになったんじゃないかな。建物の環境を考えるときには、他者の視点に立てることが大切なスキルだと思いますよ。
三浦 将来は設備設計の仕事で、快適な生活空間を造りたいです。デザインだけでなく、快適性と省エネ性を両立する建築空間と設備システムを提 案できるようになりたいです。そのためにも大学院に進み、さらに専門性を深めていきたいと考えています。
渡邉 大学院でもしっかり勉強して、専門家の一員になるんだという自覚を強くもっていてください。自信をもって自分の考えを深めていける研究者になってほしいです。三浦さんならできると思いますよ。

話題は研究内容から学校生活全体まで多岐に渡りました

快適で安全、効率的な
都市環境を研究しています

快適で安全、効率的な
都市環境を研究しています

渡邉研究室

ヒートアイランド現象を調べる研究を進めています。実際に仙台でデータをとり、同じ市内でどのくらいの気象条件が違うのかなどを調べています。
さらに社会全体の省エネ、都市の安全、騒音などを研究し、自然と科学技術が調和した快適な都市環境を総合的に考えていきたいです。

渡邉研究室

渡邉 浩文 教授

1988年早稲田大学理工部建築学科卒業。早稲田大学大学院理工学研究科博士後期課程建設工学専攻修了。博士(工学)。担当科目は世界の建築、熱・空気環境、都市環境ほか。専門は都市環境工学。

渡邉研究室ホームページ
http://stactrsv.arch.tohtech.ac.jp/earchs/staff/watanabe.html

渡邉 浩文 教授

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