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学長メッセージ集

No.24:平成29年度入学式 式辞
    

2017.4.3

 

東北工業大学に入学した皆さん、誠におめでとうございます。
また、皆さんをここまで育て、支えてこられたご家族や関係者の方々に対しましても、心よりお祝いを申し上げます。
本日、皆さんをお迎えできましたことは、私ども東北工業大学の教職員一同にとりまして、このうえない喜びとするところであります。在学生も暖かく迎えることと信じております。

今年度の新入生は、工学部589名、ライフデザイン学部306名、学部学生の合計は895名、大学院工学研究科およびライフデザイン学研究科の両研究科の博士前期課程24名、後期課程2名、大学院学生の合計は26名、新入生の総計は921名であります。
本日、ここに新入生を迎え、ご来賓の方々、ならびにご父母、ご家族の皆様と共に、東北工業大学の平成29年度入学式を行うことが出来ますことを大変喜ばしく思い、関係の皆様方に深く感謝申し上げます。

さて、東北工業大学は1964年に創立され、これまで34,568名の学部学生が卒業し、大学院の前期課程644名、後期課程35名の大学院学生が修了しています。
本学の建学の精神は、わが国、特に東北地方の産業において指導的役割を担う高度の技術者を養成することとしております。これまでの半世紀において卒業生の活動は、地域を支え、社会に貢献しています。
21世紀に入って、本学のスローガンは「創造から統合へ―仙台からの発進」と定められました。この言葉は、建学の精神を端的に表しており、本学の理念とともに、本学が目指す特色、そして人生の目標ともなりえるものです。
「創造」とは言うまでもなく、社会の進歩に役立つ知識や方法、製品を造り出し、人材を育成することであります。また「統合」とはそれを応用して正しく役立たせること、社会や人類に貢献することを表しています。それを東北、仙台の地で学び、そこを出発点としようということであります。
東日本大震災から6年が経過しましたが、まだ復興の途上にあります。被災した地域を再生し、東北の産業を発展させるため、本学の建学の精神に沿って大学のスローガンを実践することが、復興にも大きく貢献することになります。

入学にあたり、私は皆さんに二つのことを望みます。
一つ目は、勉学で大切なことは、単に知識を受けとることで終わらず、自ら探求することです。皆さんにそのような積極的な姿勢を持ってほしいということです。
科学技術は、多くの人による創造と、その実用化への努力の積み重ねによって発展してきました。それはまさに、創造から統合へのプロセスの歴史と言えます。知識の受け入れのみでは創造はできません。自主的な勉学によって新しいことが生まれます。
つまり「創造」のために必要な勉学の第一歩は、「授業や実験実習、および日常における疑問点について、自分が納得するまで調べる」という積極的な勉学姿勢です。
大学院においては、自律性や探求心を一層磨くことを望んでいます。

二つ目は、自分の人間性、人格を高めることに努めてほしいということです。
社会において大事なことは人間のモラル、道徳心です。大学時代の経験は人間性、人格を高めることに大きく役立ちます。皆さんには、そのために運動に限らず、文化系のクラブサークルなど、いろいろな課外活動に参加することを勧めます。
学内での活動は、同年代・同一学科の人間的交流はもとより、上位・下位の学年の枠を超え、また専門分野の領域を超えた交流といえます。face to faceの交流は、コミュニケーション能力と論理的思考力、連帯力や一体感などを向上させます。
また、住んでいる地域において企画されるいろいろな活動へ参加することで、世代間の交流が多くなり、結果として、より幅の広い価値観や人生の経験に触れ、考えの視点が大きく広がることになります。
奉仕の実践といえる社会事業やボランティア活動への参加は、他人に対する思いやりや、いつくしむ心を育みます。若い皆さんは肉体的に高いエネルギーと純粋な心を持ち合わせています。さらに人間として、人の弱さや痛みを理解し、その人達に知恵と、技術と、誠意で暖かい手を差しのべることが大切です。
「統合」という活動は、それを施す人の品格、人間性に大きく関わり、人格を高めることで社会や人類へ貢献する感覚が一層磨かれることになります。

「創造から統合へ」という理念、スローガンを実践できるように、本学は皆さんのための教育研究用知財、熱心な教員と熱意を持って支援する職員、および施設、設備や各種施策、そしてご家族や地域の方々など、皆さんの周りの方々との協力体制など、本学に在学期間中の皆さんの学内外における学修環境を整えています。
さらに、本学を巣立ったのちには、本学同窓会などによる皆さんへの支援体制、および本学との連携体制も整えられています。
皆さんの夢や目標が達せられるよう、私たち教職員は皆さんを全力で育てていきます。ご父母の皆様、ご来賓の皆様方にもご協力、また励ましもどうぞよろしくお願いいたします。

「東北工業大学の学生は、真面目で、忍耐強く、また卒業生は人柄が良く、社会に貢献している」という評価は、多くの方から寄せられています。
創設当初に目指した本学の特色が、社会に定着していると私どもは自己評価しております。
皆さんは本日、そのような先輩のあとに続く、東北工業大学の一員として加わりました。
「社会、人類に貢献する東北工業大学」を誇りとし、「東北工業大学で学んで良い人間になる」ことを信じて、東北工業大学で意義のある学生時代を過ごしてください。

以上をもって、式辞とします。

                                       平成29年4月3日
                                       東北工業大学 学長 今野 弘



                                      

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最終更新日 2017年4月19日